バリ島とタイ、2カ国の旅も今日で24日目。
バリ島からタイのプーケットのリゾートへ移動して4泊を過ごした。
毎朝、小鳥の声で目覚め、美味しい朝食を頂き、海辺を散歩する。
ジャングルの緑と南国の花々の甘い香りが漂っていて、蝶が舞い、トカゲが走り、たくさんの人がバカンスで、皆幸せそう。
プーケットでは結婚式にも遭遇しました。

リゾートは祝福で満ちている。
あいにく今回の旅の期間はプーケットは雨季だったらしく、毎日、1日のどこかで雨が降っていて…。
プーケットらしい、写真で見るような”スッキリと晴れ渡る空、エメラルドグリーンの海”にはお目にかかれなかったのだけれど…。
そのおかげで肌が焦げることなく、一日中プールで過ごしました。
プールからお部屋に戻り、湿っぽかった水着を脱いでシャワーを浴びて、フカフカのバスタオルに身を包むと温かい。
クローゼットに掛かっているクリーニングしていただいたばかりのお洋服に着替え、ゴロリとベッドに寝転がる。
ベッドの脇にはハウスキーパーさんがプレゼントしてくださった一輪のバラ。

お部屋は、ホテルからいただいたウエルカムフルーツの甘い香りで満たされている。

そして、1日の終わりには、太陽が海に落ちるのを見る。

海が赤く染まるのを静かに見ていると、「この世界はすごく美しい」と思えてくる。
ここは楽園だ。
「楽園」と言えば、バリ島ウブドに宿泊していた時、映画「天国に一番近い島」を観ました。
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わたし達夫婦がまだ若い頃の、森村桂さんの小説が原作の、原田知世さん主演の映画。
子供の頃亡き父が語った「花が咲き乱れ果実がたわわに実る夢の島、神様にいつでも会える島。いつもお日様があたって、明るくてとても穏やか。だから島の人たちもみんな幸せ。
そんな天国に一番近い島が地球のはるか南にあると言う。
それがきっとニューカレドニアだと思い、16歳の少女マリは「天国に一番近い島」をニューカレドニアまで探しに行く。
…映画の終盤で、知り合いになった現地の日系三世の青年タロウが、彼のルーツであるまだ見ぬ日本への憧れを紙芝居にして語るシーンがあります。
この海をずっと北のほうへ向かっていくと、ちっちゃな、タツノオトシゴのような格好をした島があります。それは日本という島です。
…(中略)…その島はとても美しい、見たこともないようなお花がいっぱい咲いているのです。
春には春の花が夏には夏の花が……(中略)…そして冬になると空から雪という、冬のお花が降ってくるのです。
冬になるとね、神様が一年中の汚れた地面を雪で真っ白に覆って下さるんだ。
雪が降ると誰でもみんなキレイな気持ちになって、神様みたいになるんだ。
だからその島の人たちは、みんなみんなとても幸せなんだよ。
マリはニューカレドニアを、タロウは日本を、お互いにまだ見ぬ土地に「天国に一番近い島」があるに違いない、と思っている。
わたしは、今いるプーケットに”楽園”を感じている。
楽園はひとつではない。
世界中どこでも、そこが「楽園だ」と感じることができれば「楽園」になるのだ。
バリ島ウブドも”リゾート”ではないけれど、素朴で安心して滞在ができた、そして、プーケットはまさに”わたしの楽園のイメージ”そのままだった。
そして、きっと日本の我が家に帰ったら、わたしは心底ホッとして安らぐのだろう。
「花が咲き乱れ果物がたわわに実り…」というひとつの定義だけが「楽園」ではない。
今日はタイのバンコクへ移動。
バンコクの”楽園”をどんな場所で、どんなシーンで感じられるのか、とても楽しみ。