バリ島観光ツアー3〜タナロット寺院のサンセット〜

バリ島観光ツアーは、朝11時に出発して、タマンアユン寺院→コピルアクコーヒー製造見学→ウルン・ダヌ・ブラタン寺院→ジャティルイ・ライステラス→タナロット寺院のサンセットを巡ります。

「バリ島観光ツアー1」の記事ではタマンアユン寺院→コピルアクコーヒー製造見学を。

「バリ島観光ツアー2」の記事ではウルン・ダヌ・ブラタン寺院→ジャティルイ・ライステラスを紹介しました。

そして、いよいよ、この観光ツアーのフィナーレを飾る「タナロット寺院のサンセット」

「バリ島の中で一番好きなのがタナロット寺院のサンセット。本当にキレイなんだよ」と、運転手のニョマンさんのような、地元(?)バリ人も感動するくらいのサンセット。

「ビューティフル!ビューティフル!」と連呼されると、どうしても見てみたくなる。

でも、1月の雨季真っ只中に行ったバリは、毎日スコールに遭遇したり、一晩中雨が降ったり、天気はかなり不安定。

このバリ島観光ツアーの日も、朝は快晴だったのですが、ウルン・ダヌ・ブラタン寺院では土砂降りで、ジャティルイ・ライステラスでは、厚い雲が空を覆っていて、「晴れて夕日が見られるかどうかは謎」という感じでした。

でも、とりあえず、タナロット寺院目指して車に乗り込みました。

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タナロット寺院の「お祭り」に遭遇し、「ラッキーな人!」と言われた

タナロット寺院に到着したら、駐車場が激混みだった。

ようやく車を止めて寺院への道を歩く。

正装「クバヤ」に身を包んだ女性たちや、同じく正装「クメジャ」を着た男性が行き交います。

空を見上げると、先ほどよりは黒い雲が少ないかも…。

「天気、大丈夫そうね。サンセット見られるね。きっと」と、わたし。

運転手のニョマンは「見れるといいね…」と言いながらも、心配げに空を仰ぐ。

彼の目に映る空は”まだ安心できない状況”に見えるようなのだ。

タナロット寺院の夕日が見られるかどうかは、お天気次第。

わたしたちを案内しているニョマンさんが止まる。

まだ日は沈んでいないけれど、黒い雲が太陽を覆い隠している。

それをバックに、風にたなびき、しなる、たくさんのペンジョールがなんとも幻想的。

写真を撮ると、「行くよ」とニョマンさん。

タナロット寺院はお供え物を頭に乗せた正装の人で、なかなか進めない…。

「ニョマン、…毎日、こんなふうにバリの人はお供えを持って来てるの?…すっごい人…」

…ジュースの屋台まで出ている…。

「今日はお祭りなんだよ」とニョマンさん。

お祭り?!

「うん。あなたたちはラッキーだよ」

ラッキー?

「タナロットのお祭りに来ようと思っても、なかなか来れない」

…どうして?

「お祭りがあることは、お寺の近くの人しか知らないからさ。だから、お祭り見たことない人、大勢」

そう聞いて、なんだか「特別なタナロット寺院に来れた」気がしてうれしかった。

タナロット寺院のサンセットと、お祈りする地元の人の姿

地元の人も観光客も本当にたくさん集まった「特別な日」

海外沿いを見てみると、たくさんの人が見えました。

写真に収めて、じっと立っていると…、「あそこに行きたい?」とニョマンさん。

「行きたい!」とわたしとパートナー。

まだまだここは「夕日を見るポイント」ではなく、さらに”先”があるようだ。

しばらく行くと、割れ門が見えてきました。

「ペンジョール。ここから入るよ」とニョマンさん。

割れ門をくぐると、そこは、正装の人たちで大混雑でした。

ひえ〜っっっっ、すごい人混み!

「ニョマン、みんな夕日を見に、あの島へ行くの?」と前方のみんなが並んで立っている場所を指差す。

「ダメだよ。あそこは行けない。あの上にお寺があるんだ。違う宗教の人は行けない」

何人かが砂の上を歩き、お寺のある島へと上がってゆく。

…でも、すでに島の上は渋滞で上がる場所がない。

「ここはいつもは海の中なんだ。この時間は引き潮だから、ここを歩ける」とニョマンさん。

引き潮でも島に上がれない人たちは、浜辺でお供え物を並べる。

それぞれの家庭、コミュニティーで手作りした色とりどりのお供え物。

お供え物を置いた後、皆が黒く湿った砂浜に座り、一斉に手を合わせ、祈り始めた。

…せっかく着てきた美しい正装がびしょ濡れだ。

しかも真っ黒な砂利だらけだ。

なのに、それに構うことなく、こんなにたくさんの人が、真摯にお祈りを捧げている。

海岸に目をやると、たくさんの観光客が今か今かと、サンセットの瞬間を心待ちにしていました。

刻一刻と日が落ち始め…。

地平線に入る最後まで、沈む夕日を見届けることができました。

…と思ったら、急に雨がポツリポツリと降り出してきました。

「すごいタイミングだね!…サンセット、しっかり見られたね」と言いながら、小雨の中を車へと急ぐ。

バリでは「雨が降ったから」ですべてが許される?!

人混みをかき分け、車に乗り込むと…、堰を切ったように大粒の雨が降り出した。

道路には、お祈りを終えた正装姿の人がたくさん、スクーターに二人乗り三人乗りで走っていました。

透明なビニール袋で体を覆っている人もいたけれど、ほとんどの人がお供えのカゴを抱えて、濡れたまま走っている。

ヘルメットも被らず、あんなに大きなカゴを2つも3つも持ちながら運転して…、こんな雨で、しかも道は電灯もなく真っ暗。

正装は雨でびしょびしょで、体もびしょびしょで…、いくら「お祭りの日」でも、わたしだったら「行きたくないなぁ」って思ってしまう…。

そういえば、宿泊したゲストハウスのオーナーのYUMIさんが、こんなことを言っていた。

「天気予報なんて、全然アテにならないから見ないの。

バリでは”ここは降っていないけれど、川を越えたら降っている”とか、ほんの数キロでも天気がまったく違うんだから。

そしてね、バリの人はたまに、雨を遅刻の言い訳にするのよ。

『雨が降っていたから遅くなった』…ってね。

もっとひどいのは、約束していたのに、待っていても来ないこともあって…。

数日後、理由を聞くと、やっぱり『雨、降ってたから行かなかったの』って悪びれる様子もないのよ(笑)

日本の『当たり前』がこっちじゃ、全然『当たり前』じゃないのよね」

そんな話を思い出した。

わたしは天気予報もチェックせずに無防備で出かける…、なんてことはしない。

折り畳み傘を持って出かけ、もし、予定の時間に間に合うかどうかわからないなら、あらかじめ早めに出て、出来るだけ時間を厳守する。

でも、バリの人はそういう「計画」をしない。

晴れて快調だったら”動き出す”、そして、途中で雨が降ったら”止まる”または、気が向かなくなったら”行かない”し、約束をすっぽかしても、「ノープロブレム」で、お互いに受容しあっているのだ。

でも、寺院のお祭りの日は、お供え物の箱をいくつも持って、海岸で砂まみれになって祈り、雨が降っても、服が濡れても、雨宿りすることなくバイクを飛ばす…。

「神様の存在」を毎日の生活のなかに感じていて、1日の時間の大半を「お供え物」と「祈り」に捧げている。

悪びれもせず、約束はすっぽかしても、神様に対しては「行かない」という選択肢はないようだ。

日本とはまったく違う世界観。

仕事中心に回っている日本と、神様中心に回っているバリ島。

…どちらがいい、悪いじゃなく、その国ごとに暮らすための「基本ルール」が違い、その国に生まれたからこその「世界観」の違い。

バリ島は「神々の島、最後の楽園」と呼ばれているけれど、もしかしたら「楽園」はこの”バリ”という「土地」なのではなく、「バリの人たちの心、世界観」の中にあるのかもしれない。

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