知多半島 温泉「海のしょうげつ」で身も心もやわらかくなる

原因不明の腸炎で入院して以来、なんだか体温が上がらなくなってしまったらしく、いつも「寒い寒い」と言っているパートナー。

寒くて、身体がガチガチ。

「じゃ、温泉へ行って身体と心をゆるめましょう!」と、今回は名古屋から電車で一時間ほどのところにある知多半島の宿「海のしょうげつ」へ行ってきました。

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シーズンオフだからこその贅沢

今回宿泊した「海のしょうげつ」は「内海駅」という知多半島の終点の駅から車で10分ほど。

岐阜に住まいを移してから、3ヶ月。

パートナーのお仕事に便乗して、東京と名古屋へ行き来はしているけれど、「お出かけ旅」ははじめて。

初めて行く知多半島。

半島の、海に近い終点の駅ともなると、さすがに乗客は少なく…、電車の車両すべてがほぼ貸切状態。

日常とまるで違う風景に旅気分が高まります。

駅に到着し、改札を抜けると、シャッターの閉まったお店と、地元のおじちゃんがタバコをふかしながら集っている喫茶店がありました。

駅前のロータリーの大きなヤシの木が、わずかに夏、海水浴場の賑わいがあったことをうかがわせるものの、さすがに二月は観光客ががいない。

「いいねぇ。絵になるな。このさびれ具合!」とうれしそうにカメラのシャッターを切りまくるパートナー。

さびれ感を写真に撮ると、「祭りのあと」的なノスタルジーな雰囲気になるのが気に入っているらしい。

そして、そんな”時期外れ”な時こそ、どこへ行っても穏やかな時間が流れている。

駅からは、事前にお願いしておいた宿の送迎で10分。

「このくらいの時間に内海駅に到着します」と言っておけば、電車の時刻を見計らい、迎えに来てくださる。

もうすでに送迎車が待機していました。

小さな街を横切り、細く曲がりくねった、あまり整備されていない山道を進む。

ほどなくハイソな石造りのアプローチに「しょうげつ」の文字が見えました。

車を降りると、すでに数名のスタッフが頭を深く下げ出迎えてくれました。

温泉旅館だけど、モダンな感じ。

どことなく熱海のオーベルジュDenナチュレ(現在はホテルグランバッハ熱海クレッシェンド)に似ている。

いちご大福とお茶が振舞われ、チェックイン。

マシュマロのような、ふわモチッとした皮の食感。

大きなイチゴの甘さが広がる。

宿に予約した当日の夜、すぐに電話をいただき、食材のアレルギーやエステの予約などを伝えておけたので、初めての宿でも不安はまったくありませんでした。

チェックインの際にももう一度、それを最終確認し、重ねてお願いをしました。

海が見える絶景の部屋付露天が最高!

「海のしょうげつ」はお部屋が全部で10室というとてもコンパクトな宿。

平屋とメゾネットの2タイプのお部屋があり、すべてのお部屋に露天風呂が完備されています。

そして、それ以外にも宿泊者が利用できる「内風呂があり、貸切風呂がある」とのこと。

それを聞いて、「お部屋すべてに露天風呂が付いているのに、「貸切風呂」を使う必要性はどこにあるのだろう?」と疑問が湧いたけれど、無粋な質問はやめておきました。

今回のお部屋は平屋タイプ。

お部屋に入ると、目の中に海の青が飛び込んできました。

「おお〜!」

その景色の広大さに、思わず歓喜の声をあげる。

この伊勢湾の海も太陽もそよぐ木々も、遠くに見える街も、時折訪れる小鳥も…、滞在中はすべてわたしたちだけのもの。

お部屋の温泉の露天風呂から、この景色を眺められるのがうれしい。

早速、重い冬服を脱いでシャワールームで身体を流し、温泉に浸かる。

その瞬間、お湯の熱さで身体がジーンとしびれる。

真っ昼間の海が、キラキラと太陽の光で輝いて眩しい。

ふぅ。

温泉の温かさに馴染むに連れ、ゆっくりと身体がほぐれていくのがわかる。

しばらく浸かっていると、額がうっすらと汗ばんできたのでバスローブを羽織り、デッキにチェアで涼む。

「そろそろトリートメントを受けに行ってくるよ」とパートナー。

「いってらっしゃい」

小さな宿だけど、エステルームが完備されていて、男性O.Kなのも魅力。

ただし、セラピストさんが今日は一人だそうなので、パートナー、わたしの順番で受けます。

二人ともアロマトリートメントが好き。

泊まるホテルは大体、スパやエステが付いているところを選びます。

その中でも「温泉付き」は格別。

施術前に身体を温められるので、より身体がほぐれやすくリラックスしやすくなります。

そしてトリートメント後、すぐに観光に行ったり、慌ただしく仕事をしよう、などとは考えてはいけない。

トリートメントで身体のホメオスタシス(自然にバランスよく戻ろうとする働き)に火をつけたのに、それをもみ消すようなものだから。

トリートメントを受けた気だるい心地よさそのままで自室に戻り、好きなだけ休む。

万が一、夕食の時間まで熟睡してしまったとしても、フロントから電話がくるから安心。

滞在中は時計を外して、時間を見ない。

夕食の時間、朝食の時間、車の手配など、すべて宿に任せておけば、時計は必要なし。

日常生活で何が忙しいのか?

その原因のほとんどは「時間」という制約があるから。

「ゴミを出すためにこの時間に起きる」から始まり、顔を洗って化粧して時計を眺めて、食事作って時計を眺めて、食事を食べて時計を眺めて…。

こんなふうに習慣化しすぎて無意識になっているけれど、いつもどこかで「時間」を気にしています。

時間の認識は必要だけど、あまりにそれに追われてしまうと、まるで時間に支配されているかのようでストレスになる。

だから、旅に出たときくらいは「時間」から自由になりたい。

毎朝、目覚まし時計に起きる時間をお願いしておけばゆっくり眠れるように、滞在中のタイムスケジュールは「なし」にするか、宿の方にお任せします。

すると、ゆっくりと安心して「くつろぐこと」に集中できる。

もしくは、アラームかリマインダーにスケジュールをセットしておけば、お願いしなくてもくつろげます。

ゆっくりと休むと、身体だけでなく、心にも「余裕」という栄養が巡り始めます。

一人きりのお部屋はとても静か。

テーブルの上に置かれた館内案内を眺める。

この宿にはどんな施設があって、どんなサービスがあるのか?

それに目を通すのが宿泊する楽しみの一つ。

お茶を飲もうと、ポットの中を覗く。

水がすでに入れてあるところに気遣いを感じる。

同様に、備え付けのコーヒーメーカーもすぐに使える状態に準備されていました。

コーヒーにアールグレイにルイボスティー、煎茶…。

何を飲もうかな?

お茶を淹れて、ソファーに身を委ねと、うとうとと眠りの世界へ誘われる。

…しばし、お昼寝。

気づいて目を開けると、キラキラだった太陽が、もう傾きかけていました。

身体を伸ばし、あくびをする。

うーん。

よく寝た…ような気がする。

「行って来たよ。身体が軽くなった気がする」とパートナーがトリートメントを終えてお部屋に戻ってきたみたい。

今度はわたしが癒される番。

いってきまーす。

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