関東一縁結びにご利益がある神社、それはズバリ!箱根にある九頭龍神社です。
この九頭龍神社、山深い箱根の山を越えた芦ノ湖のほとりにあるため、なかなかアクセスが大変。
車で行くか、バスで箱根湯本から山道を40分揺られて行くか…と、車酔いの激しいわたしはちょっと躊躇してしまう距離。
あるいは、毎月13日の月次祭の1日だけ「元箱根港」から出航する参拝船に乗るか…。
でも、この参拝船、日本全国から「この日」をめがけて人が集まるため、大混雑!
加えて、境内に入って参拝するのも順番待ち…。
こういう団体行動は好きじゃない…。
そういう時は九頭龍神社の分祀へ参拝する手があります。
しかも、この分祀、箱根湯本駅から徒歩15分と、アクセス良好。
ロマンスカー降りてお土産巡りしたらすぐ神社到着!
しかも、望めば天然温泉源泉掛け流し露天風呂の入浴まで可能!
九頭龍神社の唯一の分祀玉簾神社はアクセスよし!温泉にも入れる!
九頭龍神社の唯一の分祀は「玉簾神社(たまだれ)」と言います。
この玉簾神社、日帰り温泉もできるホテル「天成園」の庭園内にあります。
玉簾神社は、もとはこの地にあった稲葉氏(小田原城主)の邸内社として江戸時代に創建されたといわれています。
芦ノ湖の守り神「九頭龍明神」を祀る、箱根神社の唯一の分社であり、九頭龍神社と同じく、「水の守り神」そして「縁結びの神様」として崇められています。
庭園内に足を踏み入れると、まずは「玉簾の滝」がお出迎え。
マイナスイオンいっぱいで涼しい〜!
その横に、なにやらペットボトルを持って並んでいる人が数人…。

「玉簾の湧き水」と書かれた看板を読むと、ミネラル成分を豊富に含む「延命の水」と名付けられたお水らしい。
並んでいるのは、これをペットボトルに詰める地元の人たちでした。

「縁結び」に来る参拝者だけでなく、地元の人にとっても、美しい湧き水があるこの庭園はパワースポットなようです。
せっかくなので、柄杓ですくって手のひらからお水を一口。
冷たくて清らかな水でした。(延命できるかしら)
そのすぐ隣には、噂の玉簾神社!

「良縁祈願」の立て札が立ち、その横にはおみくじマシーンもあります。
注意しなければいけないのが、この玉簾神社、雨が降るような悪天候の日は参拝ができないこと。
雨天の時にはこのように門がクローズされます。

なかなか厳重です。
その理由は、こちら。

お社に行くまでに結構急な石段を登らなくてはならず、足元が滑ったり、落石があったりするので、参拝客に危険がないように雨天は門が閉じられるのです。
神社の外にはたくさんのおみくじとハート型の絵馬がかけられていました。

九頭龍の龍神様に恋愛を祈願する女子がこんなに…!
そういえば、この玉簾神社を敷地に持つ天成園にカップルで宿泊すると「距離が一気に縮まる!」なんていう話を思い出しました。
「ああ、だから朝食バイキングに若いカップルが多かったのか!」と、今さら気づく。
「縁結び」なんて、50代超えた夫婦にはもう必要ないって?!
いやいや、そんなことはありません。
九頭龍神社のご利益は男女の良縁だけではありません。
お仕事の良縁、起業家の成功も九頭龍さんの範疇です。
九頭龍神社といえば、事業成功の願掛けとしても有名。
西武鉄道の創始者の堤康次郎氏は、箱根神社の奥宮を寄贈、その息子の堤義明氏は荒廃してた九頭龍神社を再建。
この九頭龍神社の龍神様によって西武グループは大成功を納めた、と言われています。
少し、現在は衰退気味の感じはありますが、それでも芸能人や起業家が訪れ多くの信仰を集めています。
つまりは「すべてのご縁結び」にご利益が期待できるのです。
鳥居の前で一礼して、いざ、神社へ。

まずは手を洗い清めて。

玉簾神社のお社に向かいます。

思わず深呼吸したくなるような清々しさ。
石段を何曲がりか登り終えると、お社が見えました。

ここでも一礼をして鳥居の中へ。
とても静かです。
神社の鈴を鳴らしてお参り…と思ったら…。
…あ!お賽銭忘れた!(汗)
パートナーと顔を見合す。
天成園に宿泊して、朝食バイキングを楽しんだ後、そのままゴム草履を履いて来てしまったので、お財布はお部屋の金庫に入れたままで来てしまった!
…でも、鈴鳴らしちゃったし…。
お賽銭なしに「お願い事をする」のはあまりに申し訳ないので、今回は「ここに来られてありがとうございました」とお礼だけにしました。

手を合わせた後振り向くと、山の緑がキラキラと輝いてとても美しかった。
しばし、深呼吸をして清々しさを味わう。
鳥居を出て、一礼をしてパートナーと一緒に下まで降りて行くと、1組のカップルとすれ違う。
1組参拝して、また戻る頃に次の1組が行く感じで、朝はゆっくりと参拝できてなかなかいい。
中には男性一人とか女性一人で登って行く姿もありました。
「みんな幸せになるといいな」なんて思う。

庭園内にあるもう一つの滝も立派で、本当に清々しい場所です。
「パワースポット」だと言われるのも、なんだかわかる気がします。
これも龍神様のご利益かしら?(笑)

ハトにも「ご縁結び」?!(さすが!)
散策しているとそろそろ日差しが暑くなって来たので、休憩に庭園にある「滝の茶屋 たまだれ庵」へ入ります。

外には夏の風物詩「流しそうめん」のマシーンももありました。

お店の中は古民家調で風情ある作り。

11時30分〜15時までと本当に限られた営業時間ではあるのですが、そば、団子、黒蜜きな粉アイスクリームなど、ちょっとした昼食と甘味がいただけて一休みできるのは嬉しい。
早速、「白玉ぜんざい」をオーダーします。

濃厚な甘いあんこで白玉を食べると、添えてある柴漬けがすごくアクセントになって、いい感じ。
この玉簾神社、温泉施設「天成園」の庭園内にあるのですが、温泉を利用する人だけでなく、神社に参拝をするためだけに来る人もウエルカムなのだそうです。
でも、ここまで来たなら、せっかくなら是非温泉にも浸かってほしい!
天成園自慢の源泉掛け流しの屋上絶景露天風呂をゆっくりと味わいながら、敷地内に充満する龍神様のパワーに浸れば、ご利益の効果も倍増!
これは本家九頭龍神社ではなかなか味わえない。
そして、さらにカップルで宿泊すれば…。
ウワサ通り、一気に距離が縮む&二人で玉簾神社に朝参りすれば龍神様とマンツーマンな感じで願いが聞いてもらえそう。
そうなったら…もう「結婚」も「成功」も手に入っちゃうかも。
