3月中旬、工務店の担当さん&設計士さんと3回目の打ち合わせ。
希望は20坪くらいの平屋の家。
できれば憧れの山小屋風に。
延べ床面積にカウントされる「中二階のある平屋プラン」を提案されました
山小屋と言えば、「アルプスの少女ハイジ」のイメージ。
傾斜のある屋根裏部屋と干草のベッド。
夜はこの屋根裏部屋の小さな窓から星を眺める。
これがわたしとパートナーの共通のイメージ。
…ということで、パートナーと話し合った結果、「これだけはどうしても譲れない!」というのを明確にしてみました。
それが、次の2点。
- 越屋根(屋根の上に小さな屋根組をのせた形)
- ロフト(小屋裏部屋)
さらに前回、ロフトへ上がる階段は通常なら「はしご」なのですが、50歳代で「はしご」の上がり下りは結構苦痛。
でも、固定階段をつけてロフトへのアクセスを良くすると、法的な「ロフト」の位置付けと異なってしまう恐れもある。
結局は、パートナーとの話し合いでは、そこはとりあえず脇に置いておいて、設計士さんとの3回目の図面を見てから、また話し合おう!ということにしておきました。
3回目の打ち合わせでは、間取りの書かれた図面プラス立体模型が登場!!

「おお〜!!」
越屋根の家だ!!
南と東面に、横長の窓が作られていて、とても明るそう!
ぐるりと模型を回して家の後ろ姿もチェック。

なんだかすごくいい!!
素敵な外観。
図面を見てみると、家の間取りが「平屋」ではなく「二階建て」になっていました。

正確に言えば一部「中二階」と言った感じで、通常、床から天井までの高さが240cmのところ、この家は一階は180cmで、二階は屋根の勾配の一番高いところで200cmと、どちらも天井が低め。
身長151cmのわたしはまったく平気だけれど、身長175cmののパートナーはもしかすると頭の髪の毛が天井についちゃうかも?!
う〜ん。どうして天井がこんなに低くなったのだ??
…それは越屋根をカッコ良く見せるため。
建物全体を二階建てにするわけでなく、この窓の部分だけを二階建てにしているので、この壁面だけが縦に伸びてしまい、バランスがいまひとつなのだ。
中二階の部分は寝室。その下の天井高180cmのお部屋は和室と押入れになっていて、それがとても新しく感じられました。
天井の低い和室というのは茶室っぽくて、落ち着いて良いのかもしれない。
最近では「小上がりの和室(フローリングの床より一段高くなっている)」も人気のようだし。
…本当は、和室はわたしたち夫婦だけの生活ではあまり必要がない。
だけど、「関東に住んでいる娘たちと孫が、岐阜に来た時には泊まれるといいなぁ」と思い、この部屋を用意しようと思いました。
和室があれば、わたしたちも寝転んだり、洗濯物をたたむ時に利用したり、瞑想部屋として活用したりもできる。
この和室を入れることによって、1LDKが2LDKになり、中二階のある平屋になったわけです。
今回の提案は、平屋プラスロフトのイメージはそのままに、しっかりとした階段が付き、法律上は二階建てとなるプラン。
「寝室を二階に作る」というのも、最初は抵抗感がありました。
「年をとったら階段は面倒になる」という言葉が頭にあったからです。
でも、パートナーに「運動になる!と言っている人もいたぞ!」と言われて、そういう考え方もあるんだ!と目からウロコでした。
「年をとったらこんなこともできなくなる。あんなこともキツイ」とついつい思いがちだけれど、90歳でさっそうとマウンテンバイクに乗ったり、はしごで屋根に登ったりしているいるおじいちゃんもいる。
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100歳過ぎても海外旅行をする素敵なおばぁちゃんもいる。
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こうしてみると、誰もが「階段が辛くなる」というわけでもなさそう。
しかも、ベッドルームは朝起きたら、多分、夜寝る時間まで行くことはない。
階段の段数も通常の二階建てよりも少ない。
だったら、階段を上がることは特に気にしなくてもいいかも。
そして、二階へ上がる回数が多かったら…、それはそれで「ダイエット」と思えばいいのかも。
毎回、図面を見るたびに新しいアイデアが提案されて、それについてわたしたちが考えると、また違う価値観が生まれたり、今までとは違う習慣に出会えたりする。
「老い」についても、今までわたしの中の常識だったことが、プランをきっかけに、「よ〜く考えてみると、そうとは限らないかも」と、既成のイメージを一掃するきっかけになったりして、すごく楽しい。
この50歳を超えて、あとの半生をどう生きるか?という時期に、「家づくり」という人生を見つめ直すチャンスが与えられて、すごくうれしい。
とてもラッキーだ。
「これ、写真に撮ってもいいですか?」
模型を指差すパートナー。
「お持ち帰りになられてもいいですよ」と設計士さん。
「いいんですか?!…でも、新幹線やら電車やらで持って歩くと壊れてしまいそうなので…」
うれしくて、持って帰りたい気持ちをグッとこらえて、パートナーとわたしはパチパチと写真撮影会。
さぁ、家に帰ってから、また「どうしたいか?」考えて、設計士さんにメールしなければ…!!
素敵な家になりそうな予感。