先日、タイの日本人僧侶プラユキ・ナラテボー師の瞑想レッスンに参加しました。
そして、自分で毎日習ってきた瞑想を実践してきました。
その中で「瞑想を実践することについて不安を抱いている自分」に気がつきました。
その「瞑想について不安に思っている点を解消したい!」と思い、プラユキ師に個人面談を申し込み、それについて聞いてみることにしました。
瞑想は変性意識に入るものばかりではない。「いまここ」に気づく安心して取り組める瞑想がある
わたしを不安にさせたのは、それは10年も前の出来事。
当時、わたしは人生の中でとても辛くて大変な状況にいました。
どうにかして、この生活を変えることができないものか?もっと幸せになりたい!
そして、心のどこかで、それが一瞬で良い方向へ変化するような「魔法」を求めていました。
そんな頃、スピリチュアルなことに興味を持ち、ワークを受けたり、天使に会うための誘導瞑想なども体験しました。
スピリチュアル系のそういった瞑想は、「天使」やあるいは「神」や「キリストなどのマスター」「ハイヤーセルフ」といった高次元の存在に会うために、ある種の変性意識状態(トランス)に入ります。
そういった「いつも」とは違う意識状態に入ることで、そういう「現実世界には見えないもの」とのコンタクトが可能になったりするからです。
そういうワークと出会っていく中で、ある日、普通にPCのキーボードを打っている時、ふと、耳にした「音楽」で、目を開けたままの状態で変性意識状態になってしまったことがありました。
頭の中で「別バージョンのわたし(過去生のわたし)」がそこに存在して、話したり、生活をしはじめてしまったのです。
ヴィジュアルは見えないけれど、頭の中で声が聞こえて、頭の中の世界のわたしが何をやっているか?わかり、体の感覚だけがありありと体を通して伝わって来る。
瞑想だったら「はじめ」と「終わり」があるけれど、「さぁ、瞑想を始めるぞ!」と言ってはじめたわけでもなく、何でもない普通の状態で、そこに紛れ込んでしまったので、どうやってこれを終わらせればいいのかわかりませんでした。
しかも、それがとても素敵な「宇宙と一体化する」とか「至福感」があるようなものだったら良かったのかもしれませんが、頭の中に繰り広げられている物語は、残酷でとても恐ろしいものでした。
「もし、瞑想中にこういうことが起こったら、どうやってこの変性意識状態から戻ったらいいんですか?」とプラユキ師に尋ねてみました。
「食べるということをするのが一番だよ」
「え?お腹空いていなくても?」
「そういう時はお腹がすいているから食べるんじゃないよ。夢から覚めて、『いまここ』に戻ってくるために『食べる』というのがすごく効果的なんだよ。」
「水を飲みましたけど、戻れませんでした」
「水を飲むより、食べる事。レモンなんかが一番良いとかって言われているけど、食べるということは顎を動かしたり飲み込んだり、体を意識しやすい。体を意識すると、『いまここ』に気づける」
「じゃ、食べ物がなかったら?前回みたいに、ふいに夢の中に入ってしまったら??」
「そのときは手動瞑想をして気づく」
「体を叩いたりもいいですか?」
「いいよ。体は良いも悪いもなく中立。だから、何度か手を動かして意識を向ければ、絶対に戻ってこれるよ。
『いまここ』に気づければ、夢に感情が巻き込まれてしまうこともない。
何の準備もなくその出来事が起こったから、ビックリしちゃったんだね」
「じゃ、プラユキさんから習った気づきの瞑想は、夢から覚めて、『いまここ』に気づくためのものなんですね」
「そうそう。目も開けて行うから、全然瞑想っぽくないかもしれないけれど、これは安全。それにとてもパワフルなんだよ。
妄想していても、不安な気持ちが渦巻いてイメージがどんどん出てきてしまった時、手の動きに戻る」
「あの〜。今は手動瞑想していても『次は右手を挙げて』とかいろいろと心の中で掛け声をかけてしまっていて、すごく心がうるさいんですけれど…(笑)」
「それも気にしなくていいよ。そのうちにだんだんなくなってくる時がくるから」
そのひとことを聞いて、すごく安心できました。
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そして「気づく事」を身につけたら、どんな不安も悪夢に入りそうになってもすぐにそこを脱出することができる!
そんな気がしました。
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また、プラユキさんの瞑想会に参加してみたいです。