スリランカのバーべリンホテルはバーべリン・リーフとバーべリン・ビーチというふたつのホテルがあります。
同じ系列なので、同じ内容のアーユルヴェーダや食事などが用意されているのですが、若干、バーべリンビーチホテルの方がお部屋が広くて、価格もちょっとだけ高く、そしてかなり海の色がエメラルドグリーンで美しいのだとか。
でも、空港から2時間かかるバーべリン・リーフよりもさらに1〜2時間ほど移動時間がかかるようなので…。
車酔いのあるわたしとパートナーは、身体に優しくバーべリン・リーフに宿泊することに決めました。
バーベリン・リーフ アーユルヴェーダリゾートのスタンダードのお部屋
ホテルに到着したのは夜20時過ぎていました。
もうすでにお部屋は”あとは寝るばかり”と、天井から蚊帳が吊られていました。

蚊帳を吊って寝るだなんて、生まれてはじめて♪
日本の蚊帳と違って、ここではお姫様の天蓋ベッドになるから不思議。

実際に、この中に入って寝転ぶと、”守られている”感じがする。
思わずパートナーも「まるでシッタルダー王子(仏陀)になったみたい」と。
仏陀(お釈迦様)はシッタルダー王子だった頃はこういう天蓋ベッドで寝ていたのかもしれません。
そして、虫除けに必須なベープマットも毎日、ターンダウンの時に用意してくれます。

このベープマット&蚊帳のベッドのおかげで、夜中に虫の心配もなく眠れてよかったです。
お部屋で蚊に刺されることもなかったです。
でも、レストランやWi-Fiをつなげるロビーはオープンエアなので、かなり蚊が多い。
そういうときのために、アーユルヴェーダのヘルスセンターのレセプションで虫除けと虫刺されの薬(もちろんハーブで作られている)をもらっておくとよいです。

左の緑色の液体が虫除け。
ものすごく独特の強烈な香りがします。
これを足首や手首、首すじなどに塗りました。
塗ってしまえば、さほど自分では香りは気にならなくなります。
右の黄色い液体が、虫に刺されてしまったあとに塗るお薬。
これはスーッとするクールな香りで意外にいい感じ。
塗ると、ひんやりと炎症を冷ましてくれます。

スタンダードルームには「バスタブ」はありません。(グレードの高いお部屋には付いています)
トイレと洗面所とシャワールームが一体になっています。
アーユルヴェーダのトリートメントが始まると、トリートメントの最後にシャワーで頭と身体を洗うので、そこで十分しっかりと洗えます。
そして、身体を洗った後は、温かいハーバルバスというハーブのお風呂に浸かって、お湯を何度も身体にかけていただけるので、身体がホカホカになります。
なので、お風呂はこれで十分かな、と。
シャワーは、プールの後とか、夜に貼っていただいた湿布薬を剥がしてお薬を洗い落とす時などに使いますが、特にお部屋のバスタブの必要性をわたしは感じませんでした。

そしてこちらがドレッサー前。
赤いポットは白湯が入っています。
お薬を飲む時や、日常的にこちらでは水よりも白湯を飲むので結構すぐになくなります。
ハウスキーパーのかたが気を効かせて、ポットをもうひとつ持ってきてくださいました。
そして、白湯がなくなっていると必ず補充されていました。
あと、レストランにポットを持っていくと補充してくれます。
ポットの手前の器は、練り薬や粉薬を溶くためのカップ。
ここではコーヒー禁止。テレビ禁止。インターネットは有料でロビーのみ。
そして、アーユルヴェーダの特別なトリートメントの日は日光も風もあたってはいけない日があるので、お部屋には基本、エアコンはありません。(エアコンの付いたお部屋もあります)
でも、エアコンが全く無くても、天井にはファンが付いているし、窓の上部分が細い網になっていて、ドアを締め切っても、お部屋には海からの風が入ってくるので、空気がこもるようなことはないです。
そして、なによりも風が思ったよりもあるので、あまり暑さを感じませんでした。

こちらがスタンダードルーム1階のわたしたちの泊まったお部屋の外観です。

お部屋の前の、このデッキチェアに座るのが毎日楽しみでした。
このデッキチェアに腰をかけていると、すぐにホテルの方が大判のプール用のバスタオルを持ってきてくださって、本当に、至れり尽くせり。

座って眺める景色はこんな感じ。

左側にすぐにプールがあります。
バーべリン・リーフのプールは海水なので、身体がとても軽くて、よく浮きます。
いつも数人、泳いでいますが、わたしたちが泳いだ時ももう一組はいっていたくらいで、全く混み合うことはありませんでした。
ゆったりと過ごせるプールです。
お部屋の正面は海に続く入り口。

凧を持ったビーチボーイと美しい布を持ったビーチガールが毎日、ホテルの外のビーチに張り付いています。
これが彼らの仕事で、毎日朝7時くらいから出勤しているのにはビックリ。
毎朝7時くらいから日が暮れるまで、色とりどりの布を広げては手を振り、「街を案内するよ」と声をかけてきます。
そして、声がけが成功すると、必ず仲間も呼んで分かち合おうとします。
このビーチボーイズたちの向こうには、美しい海が広がっています。

結構、海の波が荒いので、お部屋にいても波音が絶えず聞こえ、強い波しぶきでホテルの景色がいつも水っぽく、美しく霧がかかったようで幻想的です。
アーユルヴェーダ+マイナスイオン効果も高そうなホテルです。
バーベリン・リーフに滞在するだけでも自然治癒力がアップしそう。
ホテルの敷地には、犬も見かけます。

猫ちゃんもいます。

リスもたくさんいます。

緑がとても多くて癒されます。

バーべリン・リーフ アーユルヴェーダリゾートは、ヨーロッパからのバカンスで2週間〜3ヶ月という長期滞在のゲストが多いので、心地よく暮らすように毎日が送れるように工夫されています。
仕事や日常の環境から離れられるだけでなく、アーユルヴェーダの治療に専念するため、食事が3回とティータイムがすでに宿泊代金に組み込まれているので、「何を食べよう?」と考える思考からも離れられます。
そして、ゲストがテレビが無くて飽きないように、ヨガや太極拳、瞑想、キッチンデモンストレーション、小旅行なども希望すれば無料で受けられます。
身体の不調はすぐにドクターに相談すれば、対処してもらえますし。
気分が悪くてお部屋にこもりたい時は、食事はルームサービスに替えてくれます。
監視カメラも至る所に設置されているし、夜中も警備のかたが見回りをしたいたり、セキュリティも万全。
毎日、何の心配や不安も無く、ただそこにいるだけ。
そういう日常の細々した思考や”やるべきこと”が全くない状態というのに、この場所では、なれるという不思議。
人生の中でも、かなり貴重な時間を体験できる場所だと思いました。
さ、朝のお散歩が終わったら、次はレストランで朝食です。