銀行に行ったら、なぜかこんな本が置いてありました。
「天然素材住宅で暮らそう(マイナスイオンで癒しの住まい)」。
この本の題に、かわいい平屋の一軒家を建てたい!という夢を持ったわたしの心を、わし摑み(笑)。
マイナスイオンとは?身体への効果は?
「マイナスイオン」と言えば、数年前の家電は何を購入しても「マイナスイオン効果」がほとんどの新製品に付加機能として付いていたように思う。
我が家の家電も、ドライヤーは「ナノケア」で、掃除機は「プラズマクラスター」。
掃除機は掃除するほど空気がキレイになっているかどうか?はわからないが、
マイナスイオンのドライヤーを使うと、髪がサラサラで手触りが良く感じる。
湿気の多い日でも、髪がヘンに広がることなく、まとまりが良くなった感じがするので、小さな側面ではあるけれどマイナスイオンの効果を実感している。
でも、マイナスイオンって家電だけじゃなくって、住宅の建築素材を変えれば、家自体に発生させることができるものなの?
と、興味を持ったので、早速本を購入してみました。
なんでも、マイナスイオンの天然素材住宅に住むと、こんな効果があるそうです。
- 成績アップ
- 喘息・アトピー改善
- ダイエット効果
- アンチエイジングで若返る
- 生活習慣病ストップ
- ボケ防止
じゃ、そんな素晴らしい効果がある、マイナスイオンってなんだろう?
マイナスイオンを発生させるには、水に何らかのエネルギーを加えることが必要です。
自然界の中では太陽光線がそのエネルギーの役割を果たします。
マイナスイオンが多く発生するのは、雨の降った翌日の晴天。
降った雨が土にしみ込んで、そこへ太陽が照りつけて、細かい水滴が無数に蒸発するからです。
空気が澄み渡って清々しく湿度が低く感じられる時は、マイナスイオンが多め。
逆にジメジメとした日は身体が重く、何もする気が起きない。こういう時は、プラスイオンが多め。
そして、万病や老化の元であるといわれている活性酸素を、ただの酸素や水に変えて、活性酸素を消すことができるのがマイナスイオン。
それによって、細胞酸化や老化を防ぎ、あるいは遅らせる働きがあると言われています。
東京女子医科大学付属青山自然医療研究所クリニックはホメオパシーなどとともに「マイナスイオン療法」を行っており、クリニックの実践内容については、日本補完代替医療学会誌に掲載された論文に詳しく書かれている。
また、玉川大学工学部元講師の青木文昭は著書にて、マイナスイオンを増加させることによって数十例の難病が全体あるいは部分的に快復したと書いている。〜Wikipedia〜
反面、「マイナスイオンは何か?」を具体的に特定できる状況になく、似非科学の領域に属する存在と見なされていて「ニセ科学だ!」と言われている一面もあります。
本当に効果があるのかどうか?は、決定的に「ある」とは言えないようです。
それでも、マイナスイオンドライヤーと普通のドライヤーでは髪の仕上げがまるで違うことを日常で実感しているわたしは、マイナスイオン効果が、「科学的裏付けがあまりないから、デタラメ」とは思えなかったりします。
イオン発生器で作ったマイナスイオンの影響は?
photo credit: Day 312: Ow my faaaaaace via photopin (license)
わたしが使っているドライヤーをはじめとして、身近には、マイナスイオンを発生すると言われている様々な商品があります。
今まで、その便利さと良さばかりに目を向けていましたが、人工的にマイナスイオンを作っていることで出てくる悪影響というのはないのでしょうか?
天然のマイナスイオンと作られたマイナスイオンの違いが気になったので、改めて調べてみることにしました。
主に空気清浄機などに使われているコロナ放電方式発生装置、電子放射方式発生装置、プラズマを利用した発生装置は、いずれも放電により大気を電離させる。コロナ放電のような無声放電では、人体に有害なオゾンが発生する。
レナード方式発生装置は、この場合、負イオン濃度だけでなく、湿度も増加させる。
天然鉱石を用いるもの (トルマリン鉱石等)は、トルマリンの結晶は、その圧電効果や焦電効果により、衝撃や熱が加えられると大気を電離させて負イオンを発生させる可能性がある。
しかし、常時、歪みや熱が加えられなければこの状態は続かず、静止状態では負イオンは発生しない。
そのため、原料のトルマリン粉に放射性同位元素を混入した商品が存在する。
この場合は放射性同位元素から放出される電離放射線により大気を電離させて負イオンを発生させる可能性があるが、同時に低線量放射線の健康影響(被曝)が心配される。
木炭、竹炭、観葉植物などは、観葉植物の有無、配置によって濃度が変化する。〜Wikipedia〜
というわけで、人工的にイオン発生器で作ったマイナスイオンは副作用もあり、良い影響ばかりではなさそう。
電気でマイナスイオンを供給するのには限界がある。〜天然素材住宅で暮らそう〜
じゃ、やっぱり、家自体をマイナスイオン発生器にするとしたら、やっぱり天然素材かな。
家を建てるなら、どんな素材がいいの?
photo credit: The small house we stayed in via photopin (license)
結論から言うと、本書によれば、珪藻土の壁と天然のムクの木の床、木造、地面の下に炭素を埋めた家なのだそうです。
珪藻土の壁やムクの木を使うと、湿度の多い梅雨時でも湿度が60%を超えず、乾燥しやすい冬でも、50%の湿度を保ってくれるのだそうです。
また、コンクリートの校舎と木造を比較した場合、コンクリートは夏、熱が溜まりやすいため、「身体が火照る」「イライラする」など疲れが抜けにくく不調な身体になりやすい。
冬はコンクリートは冷たくなるので、「お腹がいたくなる」「頭痛がする」など、寒さによる体調不良になりやすい傾向があるみたい。
これを読むと、できれば天然自然の素材を使った家を建てたいけれど、現実的には、木材も国産を使っていないことが多いし、天然のムクの木だなんて、そもそも建築資材としてどれほどの量が確保されているのだろう?と思う。
天然素材の家を建てたい!
でも、現実的にその費用と材料の流通はあるのか?を考えたら、「う〜ん」と、唸ってしまうのが現実なのではないかと思う。
そのあたり、理想に少しでも近づけるために何ができるのか?
これから考えていきながら、かわいい平屋の一軒家にミニマムに住む夢を追いかけてみたい。