シャスタツアー2日目は、「レムリアの丘」へと向かう。
「え?レムリア?!…そんな名前の場所があるんですか?!」と聞くと…。
「いやいや、これはわたしが名付けたの」とガイドの晴子さん。
本当の「聖地」は自分の足と感覚で探す
「レムリアの丘」の正式名称はわからないけれど、…多分、シャスタの観光(?)にはまったく名前が出ていない場所なのだと思います。
この場所以外にも、「レムリアの神殿」「ユニコーンの森」…など、ツアー中、晴子さん命名のスポットのいくつかを回ることになるのだけれど…。
「誰にも教えて欲しくない場所」だと晴子さんが言ったので、あえて、場所は調べないことにしました。
名もないけれど、晴子さんお気に入りの場所。
誰にも教えたくない秘密の場所。
そんな場所に、初対面のわたしたち二人を連れて行ってくださるのだから、ものすごくうれしい。
しかも、晴子さんは実にネーイングがうまい!
名もない場所が、その名前で呼ばれると、キラキラと素敵な場所のように感じられて、一目見たくて、登山しちゃう(笑)

なんだか赤毛のアンを思い出した。
りんご並木には「喜びの白い道」と名付けたり、美しい湖には「きらめきの湖」と名付けたりしていた、アン。
こういうのって、”おとぎ話の中だけ”のことなのかと思っていた…。
でも、このシャスタには、古代レムリア文明と縁のある場所、地下都市テロスがある場所、アセンデットマスターの「セントジャーメイン」が現れた場所…などなど、数々のスピリチュアルなストーリーがある。
ここで毎日生活している晴子さんに、「レムリア」や「ユニコーン」のインスピレーションが降りてくるのも、なんだかうなずける気がした。
日常生活の中に美しい景色があり、感動があり、イマジネーションがあって、羨ましい。
そして、本当の「聖地」というものは、ガイドブックに載せられている有名な場所じゃなく、自分の肌で「心地いい」「ここは気分がいい」と感じた場所が”それ”なのだと思えた。
「聖地」は、自分の足と感覚で探すものなのだ。
聖地「レムリアの丘」で過ごす
「見てみて。ここは本当は一面、湖なんですよ」と晴子さん。

眼下には広大な平原が広がる。
ところどころ細い川のように、今まで水があった名残が残っている。
水が満々とたたえていたら、どんなに大きな湖だったことか…。
視界の右のほうに、わずかに、縮小された湖の水が見える。

快晴の空は雲ひとつなく、青い。
車に乗るまで寒くてダウンを着込んで震えていたのに、今は、まるで小春日和のように暖かだ。
「レムリアの丘」の頂上には、結構広めの平らな開けた場所があり、そこからは、あたりをぐるりと360度見渡せた。

マウント・シャスタを眺める。
ちょうど太陽がマウント・シャスタの方向にあり、白い山肌がキラキラと光って眩しかった。
晴子さんがマウント・シャスタを正面に眺める場所に腰を下ろし、瞑想を始める。

わたしも真似てみようと思ったのですが…、なにせ太陽の光が強力すぎて…目が痛い!
他の場所を探す。

パートナーは湖の方向に向かって腰を下ろした。
わたしは…とキョロキョロしていたら…、大きな樹を発見!

「その樹はジュニパーですよ」と晴子さん。
「え?これがよくアロマオイルで見かける、ジュニパー?!」
初めて見るジュニパーの樹。

たくさんの実が鈴なりだ。
この実は「ジュニパーベリー」と言うのだそうだが、「ジン」の香りの元となるものらしい。
この樹の下に座ると、すごく爽やかな香りがした。
しばし、この木陰で休憩させてもらう。
ひんやりとしたかすかな風とともに、香りが運ばれてきて、すごく癒される。
あとで調べてみたら、ジュニパーは「ヒノキ科」らしいので、樹自体も香るらしい。
丘にはわたしたち3人だけで、他に誰もいない。
太陽の光とかすかな風の音だけで、あとは何も聞こえない。
時間が止まってしまったかのようだ。
まさに「聖地」
心が落ち着く。
しばらくすると、晴子さんが立ち上がるのが見えた。
わたしたちもそれに合わせて、立ち上がった。
シャスタからセージとアバロン・シェルをいただいて…
帰り道、セージを摘みながら山を下る。

セージはスピリチュアルな儀式で浄化に使われる植物。
ネイティブ・アメリカンはアバロン・シェル(アワビの貝殻)に少量の土を入れて、スマッジング(セージに火をつけて、その煙で浄化する)をしたのだそうです。
生まれて初めて、咲いているセージの花を見る。

あとで調べたら、黄色い花のセージは「エルサレムセージ」と言う名前でした。
ネイティブ・アメリカンが儀式で使うのは「ホワイトセージ」と言うもので、「エルサレムセージ」はちょっと種類が違うのですが、乾燥すると、香りがとても似ている。
「花がついたセージは、”新しい始まり”で、いいですよ」と晴子さん。
その言葉に「それ、わたしたちにピッタリ!」とわたしが返したら、晴子さんに笑われてしまった…。
そう。53歳だけど、未だにいつも「今年は何があるのかな?」とワクワクしている。
わたしの人生はいつも予測不能だ。
去年は、まさか関東から岐阜に家を買って住むだなんて思いもしなかった。
今年はパートナーはロードバイク、わたしは「骨盤ネジしめエクササイズ」に出会い、二人とも体力がつき、体型が変化した。
そして、シャスタ来れることも想像していなかった。
そんなふうに、毎年、新しいものに出会えていて、その度に、価値観や意識もどんどん変化しているので、本当に人生が「いつも新しい」感じなのだ。
改めて、そんな人生が送れていることに気がつき、感謝。
そして、シャスタ・シティでアバロン・シェルとスタンドを購入。

さすが!パワースポットシャスタ!
街にお店って10件くらいしかないのに…、ちゃんとこういうスピリチュアルグッズのお店がある。

入り口でマリウス・マイケル・ジョージが描いた特大アートプリント「セイント・ジャーメイン」がお出迎えの、わたしが入ったこのお店は「ソウル・コネクション」
摘んだセージを干して、購入したアバロン・シェルの上で炊くと…、いつでもシャスタを思い出せそう。