パートナーが無事に退院しました。
…と言っても「完治」までは至っておらず、食事も病院では「五分粥」の食事のまま。
「家でもしばらくは胃腸に負担をかけない消化に良い食べ物を食べてください」と言われ、病院でいただいていた低残渣食(ていざんさしょく)を参考に、食事を作ってみることにしました。
消化の大敵は食物繊維と脂肪
低残渣食とは胃腸に負担をかけないように調整した食事のこと。
胃腸に負担をかけるものの代表が食物繊維。
さらに脂肪の多い物、刺激の強い物、極端に冷たい物などを控える食事です。
実際に病院で出された低残渣食はこんな感じです。

朝食メニューはお味噌汁は具なし。
全体に水分が多めな献立です。

魚は結構頻繁に登場していて、大体は二切れと、ここでボリューム感を出しているように思う。
おかずのほとんどが汁気を含んだ煮物。
入院するまで毎日食べていたサラダのような生野菜は、食物繊維がたっぷりでNG。
野菜はすべて表面に覆われた酵素を加熱して分解してからいただきます。
故に、煮物が多い。
入院していたパートナー曰く、ほうれん草などは食物繊維がたっぷりなので小松菜の方が消化にいいらしい。
ナスやかぼちゃは皮を取り除き、里芋やじゃがいもなど柔らかく砕けるものは小さめに切り、サツマイモなど食物繊維の多いものは裏ごし…。
パンも、腸が詰まりやすくなるので、「少量」とのこと。
素材選びにも少し気を使わなければならないみたい。(う〜ん。ちょっと面倒?)
そして、意外だったのが卵。
卵って消化に悪いものだと思っていました。
ですが、「オムレツ」結構な頻度で食事に登場。

ゆで卵はさすがにNGだけど、ふわふわのオムレツならいいみたい。
また、果物は「ゼリー」という形か、もしくは「缶詰」という形で生のままで出されることはありませんでした。
果物も生は「酵素」が多く含まれているので、刺激が強いのかもしれません。
最初はこの「制限のついた食事」を作るのは、「制限を覚えなきゃいけないから面倒」と感じましたが、よ〜く考えると、「赤ちゃんの離乳食」みたい。
「離乳食を作る」と思えば、「何が食べられるか?」「どんな調理法にするのか?」「どのくらいのサイズにカットすればいいのか?」あるいは「すりつぶせばいいのか?」が自然に理解できて、ストレスを感じなくなりました。
そして、我が家で作った退院一日目の夕食はこちら。

お粥と梅干しと豆腐と白菜と白身魚のスープと里芋と大根と人参の煮物。
「病院食っぽ〜い!」とパートナー。
次の日はこちら。

青梗菜のおかか梅干し煮とブロッコリーと人参と長芋と豆腐のあんかけ。
料理があまり得意ではないので、「困ったらとりあえず野菜を細かく切って『鍋』にすれば低残渣食になる!」という感じでゆるく作っていきたいと思います。
作るのがストレスだと続かないですものね。
そして、パートナーが「プリンが食べたい!アイスクリームが食べたい!クリームパンが食べたい!」と、あまりにも言うので…。
入院中、パートナーが大好きなスイーツが食べられなかったので無理もありません。

手作りのお店のプリンをおやつにしました。
我が家だとJAの運営する市場があるので、農家直の新鮮野菜や保存料や、添加物の入っていない、地元の小さなお店やさんのお団子、和菓子、洋菓子、パンなどが入手できるので、すごく有り難い。
健康に過ごすには、口に入れる素材はできるだけ新鮮で質の良いものを食べたい。
神奈川に住んでいた頃は、目の前の商業施設でついつい外食を繰り返し、かなり不摂生をしていました。
そういうのも積もり積もって、パートナーが腸炎になってしまったのかもしれない。
これを機に、わたし自身の胃腸も「リセット」したいので、しばらくは消化にいい低残渣食をパートナーと一緒に食べていこうと思っています。