「ああ、疲れた〜」というパートナーの言葉は、温泉+マッサージを味わえるチャンス!(キラン)
先週も箱根の日帰り温泉へ行ったのですが、「マッサージを一度受けたくらいでは、ガチガチにこわばりすぎた体は戻らない…」ということで、今度は「泊まって、しっかりと癒されよう」ということで二泊三日の箱根旅。
温泉に入ってマッサージを受けて…も楽しみなのですが、箱根のちょっとひなびた温泉街は散歩するのが楽しい。
パートナーはカメラを構え、わたしは食べ歩きのために胃袋を空けて、出発です!
箱根湯本の温泉街は食べ歩き&緑を感じながらの散歩が楽しい!
というわけで、小田急ロマンスカーに乗って箱根の玄関口「箱根湯本駅」に到着です。
箱根湯本駅の階段を降りると、そこには商店街が広がっています。
温泉まんじゅう、漬物、おみやげ屋さん。

干物屋さんに蕎麦屋。

趣のある喫茶店もあります。
そして、わたしの大好きなカステラ焼き「箱根まんじゅう」

一個から買えるので、食べ歩きができます。

作りたての、やわらか箱根まんじゅうは、中には白い餡が入っていて一口サイズ。
甘く、懐かしい味です。
結構立派なパワーストーンのお店もあります。

すごい人気で、キレイにディスプレイされた店内には女子がたくさん!
メイン通りから一歩中に入ると、箱根温泉らしい、静かな山間の風情が漂う街並みを見ることができます。

もう、パシャパシャとパートナーのカメラのシャッター音が止まりません!
また再びメインストーリーを歩くと、和菓子屋さんを見つけました。

隣をみて見ると、この和菓子屋さん「ちもと」のカフェがあり、そこで和菓子がお茶と共にいただけるとのことで、中へ入ってみます。

中に入ってみて、ビックリ!

「和菓子屋」と外観からは想像できないほどスタイリッシュな内装で、ふと「銀座のミキモトのカフェ」を思い出してしまった…。
わたし的には和モダンな雰囲気を想像していただけに、イメージのギャップに少々戸惑う。
メニューは、こちら。

草団子とお抹茶のセットをいただきます。

散策で疲れたので、ほっこりしてちょうど良い休憩になりました。
さて、また歩きましょう。
橋を越え、宿泊するホテルに向かおうと思ったら…。

橋を渡ったすぐそばに、なんとも古めかしいいい感じのお店を発見!

近づいて見ると…。

「知客茶屋」と書かれています。
何のお店だろう?
好奇心でワクワク。
お店の入り口に貼られているメニューを見ると、山芋と豆腐のお店!
「ここ入りたい!麦とろ食べたい!」とわたし。
パートナーと二人、お店に入ることに。

レトロ感溢れる古民家。
「箱根は最近は若い子に人気なのか?」とパートナー。
お店の中には若い女性が二人。
そういえば、おみやげ屋さんも若い20~30代くらいの子達ばかりだった。
箱根=年配なイメージは、今や過去のものなのかもしれない。

お店の窓越しに通ってゆく人を眺めても、「大学生かな?」と思うくらいの男子5人組とか「二人旅女子」とか、本当に年齢層が若い。
活気がある。
などと話していたら、「マグロの山かけ」が運ばれてきた。

とろとろの山芋…ではなく、かなり粘り気のあるボチッとした山芋でした。
オーダーした「山芋点心」のお膳の内容はこんな感じ。

お次は早雲豆腐。

味噌汁仕立ての山芋がトロリ。豆腐にかかっている。
最後はお待ちかねの麦とろご飯。

わたしはプラス250円で、山芋を濃いめの自然薯に変えていただいた。

普通の「山芋」をオーダーしたのパートナーのお膳と、250円増しの「自然薯」を比べて見るけれど、…外見的な違いがまったくない。
「同じように見えますね」とわたし。
店員さんは笑いながら「食べると少し自然薯は濃いめなので、わかりますよ」と答えてくださいました。
実際に箸で山芋をすくってみると…、なるほど、パートナーのはトロトロ。
わたしのはドロリ。
途中で一口ずつ交換して食べてみた。
どちらも美味しい。
美味しいけれど、濃い自然薯をいただいたせいか、唇がジンジンとかゆくなってきた。
でも、食べ終わる頃には唇が慣れ、平気になった。
「散歩が楽しくて、なかなかホテルに到着できないね」
「散歩と言うより、食べている時間の方が長い!」
時代を感じさせる古いお店を後にして、間近に迫った山の緑を眺めながら川沿いの道を歩く。

どことなく、ここも京都にも似た不思議な安堵感を感じた。
緑の山と流れる川は、どこか心を和ませてくれる作用があるのかもしれない。
パートナーのカメラのシャッター音がまたもや止まらなくなっている…。
パートナーが見つけた被写体に集中している間に、わたしは歩を進める。
わたしはわたしで心惹かれたものをiPhoneのカメラに納める。
ふと、パートナーがわたしとの距離に気づき、近づいてくる。
同じ道を歩いて同じものを見ているようで、心惹かれるものは違うから、足を止める場所も違う。
わたしたちは一緒にいながら、いつも別の世界を生きている。
夕方の川風は、ちょっと湿った土の香りがした。
坂を上がればようやくホテルに到着だ。