地鎮祭から73日目。
この日はナント!時々、滝のような豪雨に見舞われ、建築現場にいけないのではないかと心配しましたが…。
ちょうど雨の降る合間をぬい、なんとか濡れずに建築中の「我が家」に入ることができました。
建築中の家の外側は相変わらずビニール袋でぐるぐる巻きに覆われていて、「外から見るだけではまったく進捗具合がわからない!」と、岐阜に住むわたしの父も初めて一緒に現場を見ることになりました。
家の中に入ると、順調に工事は進み、壁には断熱材、窓にはサッシがはめ込まれ、すごく「家っぽく」なっていました。
建築現場で実際に家の中を見ながら打ち合わせ
床に置かれた青いシートをチラリとのぞくと、その下には、もうすでに岐阜県産の杉の木の無垢材が貼られていました。

とても温かみのある肌触りのよい美しい床です。
今回の打ち合わせの内容はこんな感じ。
- 床にどの色のオイルを塗るのか?
- 壁に塗る塗料の色は何色にするのか?
- リビングから繋がるウッドデッキの色はどうするのか?
- トイレと洗面所に敷くクッションフロア選び
- キッチンの壁タイル選び
- 洗面所の壁タイル選び
- キッチンに作るカウンターの大きさを確認する
早速、床にサンプルが広げられます。
上から、床のオイルの色のサンプル、壁の塗装のサンプル、ウッドデッキの色の順に並んでいます。
実際に建築中の「我が家」を、ぐるりと見回しながらイメージを深めていきます。
前回の打ち合わせは現地でなく工務店事務所で行ったのですが、今回のように実際の建築現場で行うと、やっぱり違う!
日差しの入り具合や「実際にこ塗料を我が家の壁に塗ったら、こんな色に見える」みたいな細かなこともよくわかるし、イメージがリアルにできる。
さらに実際に床に使われている木の残ったものに、降っている雨で濡らし…。

「床に透明な色のオイルをを塗っても、床の色がこんな感じに色が変化して見えます」と実際の変化を見せてくださり、とてもよく理解できました。

壁の色は、奥のクリーム色がかった白にするか、手前のグレイがかった白にするかで迷いましたが、「温かみがあったほうがいい!」ということで、奥のクリーム色っぽい方に決定。
次にウッドデッキの色を選びます。

写真左のサンプルの中から一色、一番右側の一番薄い色を部屋の床の色と見比べます。
リビングから庭を眺めた時、「リビングとウッドデッキが一つになって、広がりを感じるのがいいなぁ」と思っていたので、お部屋の床の色に一番近い色に決めました。
さらにトイレと洗面所の床に貼るクッションフロアを選びます。

「トイレの床もウッディーだと癒され感がありそうだな」とパートナー。
「遠くから見たら、本物の木に見えますね」
最近のクッションフロアの種類の多さとクオリティーに驚く。
一口に「ウッディー」と言っても、本当に目の前にあるカタログに掲載されているだけでも何百書類とある。
「ええ〜。決められない〜!」
「ですよね。まずは少し大きめのサンプルをいくつか取り寄せることができるので、気になるものを片っ端から言ってください。次の打ち合わせの時に、それを見ながら決めましょう」と設計士さん。
…と言ってもなかなか目移りして、「サンプルを取り寄せるもの」すらも決められない…。
「じゃ、ウッドなものと、一つはイメージの違うものを取り寄せてみよう」

パートナーと話し合い、いくつかピックアップをし、プラス設計士さんのオススメのものを取り寄せていただくことにしました。
「大体、お値段は中の上程度のクオリティーのもので見積もりを作成していますから、ほぼどれを選ばれても大丈夫ですよ」と工務店さん。
クッションフロアと言えども、通常よりもかなり硬いしっかりした素材でできているものを標準として考えていただいているみたい。
一つ一つの部材がどれも一定のクオリティーを保てるように、良いものを提案してくださるので、お値段は張りますが、「良い家が建つ」安心感があるのでうれしい。
ぺらぺらのクッションフロアだと、なんだか劣化が早そうで…。
「では、次は造作するキッチンのカウンターの大きさを確認してください」と、設計士さんと工務店さんとで箱と板で即席のカウンターを作ってくださいました。

うわぁ、デカっ!
平面図の時はそれほど思わなかったのだけど、実際の寸法で擬似カウンターを作って目の当たりにすると、想像以上に大きかった。
すかさず「一体何人で食事するつもりや?!」と父。
「いやいや。食事だけでなく、ここでPC仕事もするから」とわたし。

これが玄関から部屋に入って来た時に見える風景。
ほとんどカウンター!(笑)
「ん?リビングはどこや?」と父。
「このカウンターの向こう側なんだけど…。向こうの壁面一面はパートナーのデスクを作ってもらうから、実質、無い感じかな…」

「うちにある茶ダンスはいるか?」と父。
「いらない」
「でも必要だぞ」
「そう?この通り置く場所ないし、使わない」
我が家はテレビが無いので、ソファーとかテレビボードを置くスペースが不要。
「どこからキッチンでどこからリビングか?」の境界がなく、一体化している。
ついでに言えば、二階も階段もシースルーで間仕切りが無いので、「家全体が一つの部屋」のような一体感のある作りになっている。
どこにいても家全体が見渡せる。そんなコンパクトな家だ。
そして、キッチンカウンターはじめ、パートナーとわたしのPCデスク、洗面ボウルの下の棚、ウォークインクローゼット、土間収納など、すべて家具は造作してもらうことにした。
というのは、なかなか収納家具選びって難しいからだ。
何も荷物がない時は素敵に見えるお部屋でも、家具一つで素敵にも所帯染みた感じにもなってしまう。
例えば、さっき父が言っていた「茶ダンス」を不用意にもらってしまったりすると、途端に部屋が「昭和」だ。
造り付けの家具なら、部屋の雰囲気に合わせて作成されているし、オーダーメイドなので、なんといっても「自分の収納の用途」に合わせやすい。
ただ、家に家具がくっついてしまっているので場所の移動はすることができないので、模様替えという楽しみが無いのが難点だけど…。
家と造っていただいた家具と一緒に歳を重ねていく感じも素敵かな、と思う。
これからは家中のものに気をかけて大切にメンテナンスをしていくことになり、それが「丁寧な暮らし」に結びついていくのかな、と楽しみだったりする。
打ち合わせが終わったら、もうすでにお昼過ぎだった。
月に2回、毎回2時間みっちりの打ち合わせ。
一軒の家を建てるのって、本当に「完成するまで」色々と決めることが必要なのですね。
あと完成まで2ヶ月弱。
来週は、ユニットバスが設置されるらしいです。
次回の打ち合わせが楽しみです。