我が家に一冊、本が届きました。
5月に「シンプルライフ」と「シニア世代の住み替え」をテーマとした取材を受けました。
取材の時の詳細はこちら↓
その時の取材が本になり、今日、編集者さんから届きました。
1LDKシンプルライフを実現して1年経ちました
一年前に「ダウンサイジング」という本を読んで、「モノに支配されて自由を奪われている」という言葉に大いに共感。
ちょうどこの時、パートナーの仕事の都合で引越しするために、住んでいたマンションと離れることで、心がブルーになっていました。
マンションは新築で購入したので設備は最新。
24時間管理人さんがいてくださるので安心感があって、すごく快適で、離れがたかった。
そして、「手放してしまったら、もうこれ以上のマイホームなんて手に入らないのでは?」という不安も浮かんで、悲しくて悲しくて。
引越しをなにか「意味のある楽しいイベント」に変えなければ、やっていけないような気分でした。
でも、この本と出会って、運命を受け入れ、「この引越しはスマートサイジングは本当に幸福になれるのか?を試すチャンス!」と、一気に元気になりました(笑)
そんなことがきっかけで、3LDKのマンションを売却して1LDKに引っ越したことが、プロのライターさん、カメラマンさん、編集さんによって書籍の一部になるだなんて!!
これも、シンプルライフを実践していなければなかったこと。
シンプルライフって想像以上の出来事まで引き寄せちゃうんですね。(すごい!)
背表紙には、そのチャレンジしたお部屋とわたしとパートナーの写真。

ツーショットで写真に写る機会もあまりないので、すごくうれしい。
本には「都心の小さな家、マンションに住み替える コンパクトで快適、自由なこれからの暮らし」という素敵なタイトルがつけられています。
都心の小さな家・マンションに住み替える―――コンパクトで快適、自由なこれからの暮らし
ダイヤモンド社
この本は、「マイホームは郊外の一戸建て」「家を買ったら一生そこで暮らしてゆく」など、いままで「それが定番」だと信じられてきた、家や暮らしに対する価値観に一石を投じる本です。
そう。
いまや「家は一生に一度の買い物」ではないんです。
実際、パートナーも30代に1回、40代に1回と、過去合計2回マンションを購入して手放しています。
実際、家族の形は変化していくし、その時その時で「オールフローリングがいいわ」とか「こもれる仕事部屋が欲しい」とか「瞑想部屋が欲しい」とか、住まいに求める価値観も変化してきます。
それによって習慣やライフスタイルもどんどん変わります。
でも、多くの人は「職場」という場所の制限があって、おいそれとは住み替えできない状況。
本では「住み替え」の実例として、わたしたち夫婦含め、40代〜70代までの6家族の事例が紹介されています。
子育てがひと段落ついた頃やリタイア後の生活を考え始める頃、退職後というタイミング。
こういう節目に、「新しいライフスタイルを求めての住み替え」が実現しやすいです。
人生の後半の生活環境を真新しくすることは、ものすごくワクワクします。
この本に出てくるかたがたは、どのかたもイキイキとして若々しいです。
きっと人生を楽しめているからだと思います。
そして、この本は、同時に「コンパクトにシンプルに暮らす」ということも提案されています。
コンパクトに暮らすと必要なものが見えてくる
40歳〜50歳くらいになると、日々暮らしていても、人生の締めくくりに向けて自分を見直すことに意識が向くことが多くなります。
わたしも母の死をきっかけに、自分の人生を振り返り、これからどう生きていくのか?を考えることが多くなりました。
次の世代(娘や孫たち)に何を遺すのか?ということも、考え始めたりもします。
それと同時に、「歳を重ねたら身体はどうなるのかしら?」とか「経済的に大丈夫なのかしら?」という不安が、ふと頭をもたげてきたりもします。
こういう経済的な悩みを客観的にみつめたり、自分が心から欲するものや大切なものをみつけるには、「シンプルになる」ことが一番の近道。
3LDKから1LDKという狭い部屋に引っ越してきて実感することです。
今よりもさらに生活に必要なモノを減らすことで、今まで不可能と思われた都心の便利な場所に小さな部屋を借りることができたり。
今までよりも固定費を安く抑えられることで、収入が同じでも、ゆとりのある生活を実現できたりします。
モノが床に散乱していないので、お掃除もラクだし、モノを探す手間も省けます。
さらに、病院、スーパー、図書館、駅など、すべて徒歩圏内でアクセスすることができるのなら、何があってもすごく安心。
そこへ行く時間も労力も不要な分、ゆとりができます。
そのゆとりの時間は自分の好きに使うことができます。
ちょうどいいサイズの地方都市にホームを持って自由に行き来する

この本では、「病院、スーパー、図書館、駅など、すべて徒歩圏内でアクセスすることができる場所」を「都心」というフレーズで表紙に表現されています。
でも、実際は都心だけでなく、わたしとパートナーがこれから一戸建てを建てようとする地方都市にも、そういうエリアは存在します。
確かに、地方都市には美味しくてオシャレなパン屋さんは少ないし、ブランド品店もあまりない。
でも、ぶっちゃけ、毎日オシャレなパンは必要ない。
それよりも、地元で採れた美味しい野菜とかが毎日手に入った方が、うれしかったりする(笑)
日常には「いつも自分が必要なモノ」が、そこで揃えば不自由はありません。
自分にとって必要なモノ。
これはモノを断捨離して、ある程度シンプルライフになってくると、見えてきます。
そして、いろいろなモノをそぎ落としていくと、本当に人生に必要なのは、究極は「モノ」ではなくて「人」とか「居心地」とか形のないものだったりすることに気がつきます。
わたしはシンプルライフを通じて、「居心地のいい場所」が一番必要だと感じました。
ホッと安心できてくつろげて、素直になれる場所。
素敵な家も、それを彩るモノも必要だけど…。
でも、モノがあっても、一緒に暮らしているパートナーとの関係が居心地良くないと、すごく困る。
パートナーとは血がつながっていないのに、「家族」している。
そこには何の権利も義務も存在しないはずなのに、なぜか一緒に日常を送っている。
誰よりも今、一番長い時間一緒に過ごしている。
そんな「奇跡的で不思議な関係って、面白いな」って思う。
だから、パートナーとの関係は一番楽しみたい。
そうすれば、きっと、どこに住んでも居心地良くって充実しているに違いない。
どうしてもオシャレなパンが恋しくなったら、新幹線でパンを買いに行くためだけに都内へ旅行するというのもアリ。
いまや新幹線も日本中に走っているし、東京から名古屋も1時間半と、都内の通勤しているサラリーマンよりもよりも早いし快適に移動ができる。
実際、今住んでいる神奈川と今度わたしたちが一戸建てを建てようと計画している岐阜の行き来を、月に2回しています。
パートナーの両親も、娘たちも、仕事も、全部東京周辺にあるので、これからもしばらく行き来が続くと思う。
もしかしたら「マイホームを持っても、家にずっといなければいけない」という価値観も、いまや無くていいものなのかもしれません。
ホームになる「家」が一箇所あれば、「花粉症の時期は沖縄」とか「雅な雰囲気に浸りたくなったら京都」とか、その時々で好きな場所へ旅するように暮らすのも素敵。
まぁ、これは、わたしの勝手な野望ですけどね(笑)
ともあれ、今、生活を楽しんでいます
シンプルライフなお部屋を実現したら、とても素直になれました。
肩の力が抜けて、リラックスできて、風通しいい感じ。
そして、いろいろなことにエネルギーを使わない分、生活を楽しめるし、本当に望んでいることを実現できるパワーが増した気がします。
まだまだわたしも、やりたいことが山ほどあります。(欲深なので)
「住まい」も「暮らし方」も、まだまだ変化するかもしれません。
風のように、自由にのびやかに暮らせたらなぁ、と思います。