ランチは食パン3枚のみ?!
普通、ベーカリーレストランのランチといえば「サラダにスープも付くのが普通じゃない?」なんていう、今までの「ランチの常識」を覆すようなお店が銀座にあると聞きつけ、行ってきました。
しかも毎日、食パンを食べに長蛇の列ができているそうじゃないですか。
いざ、食パン3種類というランチを体験しにセントル ザ・ベーカリーへ
この世に生まれて、かれこれ50年くらい毎朝食パン生活を送っているわたしにとっては、「食パンだけのランチになぜ並ぶのか?」が正直、理解できなかった。
だって、「外食でランチ」ともなると、普通はちょっとくらい特別感が欲しい。
色々な種類の美味しいパンが食べられるなら、話もわかる。
でも、食パンでしょ?学校給食にも出た、あの食パンでしょ?
学校給食の「あげぱん」は食べたいと思っても、なかなか「食パン食べたいよね」という人はいない…と思う。(それはわたしの思い込み?)
本当にそんな「食パンだけランチ」に長蛇の列ができるほど、食パンを欲している人がいるのだろうか??
そんな疑問を胸に、実際に行ってみると…。
えええええ〜っ!!マジで?

本当に大行列でした。
食パンをテイクアウトする人の列とレストランで食事をする人の列と、二種類の行列。
どうやら「食パン人気」は本物のようです。
こちらが↓お店の外に公開されているメニューです。

黒板の左の「食パン盛り合わせ」が言わば「ランチA.B.C」的な感じです。
食パンが2種類と3種類が選べて(イギリスパン、角食、ブルマン)、ジャムで食べるか、バターで食べるか、それともジャム&バターとすべてを楽しむか?の選択肢があります。
セットの飲み物は、北海道美瑛で作っている牛乳か、アイスティーの二択で選択します。
「食パンのみを提供するランチ」という噂は本当だったんですね。
しかも、お値段が、一番安い「B」のバター食べ比べセット2種盛りで¥1,000。
おとなりの美味しそうなグリルのお店では、100%和牛ハンバーグがサラダとスープが付いて¥1,030。
よく考えると、すっごい強気!
だって、たった2枚の食パンが目の前に出てくるだけなんですよ!有り得ない!!
しかも、それを食するのに40分くらい待ってしまった…。
いよいよ店内へ潜入!

待ったわよ。寒かったわよ〜。
ホント、真冬や真夏なんて、絶対待てないわよ〜。
なんてぼやきつつ、ようやく店内に入れる嬉しさと、ちょっとした優越感を感じつつ、わたしとパートナーは「B 食パン3種盛りバター食べ比べセット」をオーダー。
「え?トースターが選べるの??」
ということで、棚にディスプレイされたトースターを選びにGO!

どれも外国製?
ただのトースターなのに可愛くて素敵すぎて、しかも機能がよく解らなすぎてなかなか選べない…。
そしてようやく選んだのがこちら。

「少し小さめなスタンダードなトースター。パンの水分をしっかりと中に閉じ込め表面はカリッと中はふんわり仕上がります」とのこと。
選んだトースターを自分のテーブルに運ぶ。

「セッティング(コンセントを差し込むのは)はお任せください」とのことで、お任せし、何分で焼けばいいのか?などトースターの使い方の説明を受ける。
そして、運ばれて来た、わたしたちの本日のランチ。

本当に食パンだけなんだね…。
でも、食パンだけなのに、「左からイギリスパン、北米の粉を使ったブルマン、角食パンでございます」にはじまり、
角食はそのまま焼かずに食べると美味しいことや、イギリスパンは是非トースターを使って焼いて食べたほうが香ばしいことの説明をしっかりしてくださり、まるでホテルレストランのお料理説明のようだった。
それくらい丁寧に作り、扱われている食パンなのだ。
このお店のパンに対する愛情を感じずにはいられないシーンだ。
実は「セントル ザ ベーカリー」は丸の内と渋谷にある美味しいバゲットで有名な「VIRON」が手がけている食パン専門店。(そりゃ、美味しくないわけがない)
それにしても「食パンだけ」という思い切ったコンセプトはスゴすぎる。
食パンの気になるお味は…?
はじめて「セントル ザ ベーカリー」の食パンを食べたけれど、そのままなのに、めちゃくちゃシルキーな舌触り、モッチリ、ふわふわで「給食の食パン」なんてまるで比にならないくらい美味しい!(いえ、そもそも比べる事自体、次元が違いすぎる)
トースターを使って焼いてみると。

さすが!美味しそうなこんがり具合!きつね色に焼けてる。
バター3種類を(エシレバター、北海道バター、四葉バター)つけて食べ比べてみましたが、本当にバターもそれぞれに美味しくて!
いい食パンにはいいバターが必要なんだなぁって実感。
生きている間にできる食事回数なんて知れている。
だったら、本当に美味しいと思うものだけを食べてもバチは当たらないだろう。
食パン2枚で¥1,000なんて「高い」と思ったけれど、実際に食べてみたら「それ以上の価値がある」と思う。
本当に美味しくって、食パンを求めて、またここに並んでまでも来て食べたくなる気持ちがよく解った。
次はクロックマダムとか、チーズを乗っけたトーストも食べてみたいな。

↑チーズの機械?がこれがまた素晴らしくって!思わず、食欲と興味をそそるのよね。
食パン専門店だけど、一流のレストランに来たような気分になれるお店だと思う。
店内も北欧風でオシャレで明るくて居心地がいい。
東京メトロ・銀座1丁目駅下車徒歩
JR有楽町駅下車徒歩
銀座一丁目駅から146m
レストランは月曜日が定休日。祝日に当たる日は翌火曜日がお休み。パン販売は毎日営業