4泊5日の石垣島旅行もあっという間。
帰りはタクシーで「トミーのパン」という、石垣島でとっても有名なパン屋さんに寄っていただきながら帰ることにしました。
石垣島旅行記は最後の最後まで、食べ物ですね(笑)。
トミーのパンはフランス系のハードパンにこだわったお店でした
わたしたちの宿泊したホテル「ラ・ティーダ石垣リゾート」は、川平公園のバスの停留所までホテルのバスで送っていただけて、そこから路線バスに乗り継ぎすることができます。
※(夏のオンシーズンは「ラ・ティーダ石垣リゾート」もバスの経路に入っているようですがオフシーズンは川平公園までしか路線バスが通っていません。)
川平公園バス停から市街にあるバスターミナル行きのバスは1日に何本かあり、街へのアクセスは結構いいのですが。
あいにく「直行便 石垣空港行き」は1日に2往復のみ。

わたしたちの乗る11:30出発の飛行機に合わせた空港直行路線バスは、ちょっとない感じ。
直行バスが無いとなると、バスを乗り継いで行かなければならないので、車酔いが心配。
しかも、かなり遠回りになる。
ここは5,000円払って、潔く”タクシー35分”で石垣空港へ行くことに決めました。
タクシーに乗り込み、
「石垣空港へ行きたいのですが、その前にトミーのパン屋さんへ寄ってください。
トミーのパン屋さんって、わかりますか?」
そうたずねると、「ああ、わかるよ。」と運転手さん。
すごい!パン屋の名前だけで、わかっちゃうんだ(驚)!
途中、「今日は月曜日でしたっけ。」と運転手さん。
「ああ!もしかしたら月曜定休だったりします?」と、あわてて昨日までの川平湾カフェ巡りで、全然カフェが営業していないことを思い出しました。
「定休日は火曜と水曜だから、きっと今日は大丈夫。」と運転手さん。
「定休日、知っていらっしゃるんですか?」
「トミーのパン屋は有名だし。みんなが買いに行くから。
カレーパンとか美味しいですよ。」
「カレーパンですね。あったら、買ってみます。」
「トミーのパン」という木でできた看板をみつけ、大きな道から小さな道へと入る。
途端に舗装があまりされていない、ゴロゴロの砂利道になる。
まわりは背の高い草で覆われていて、周りが見えない。
もう何も見えない、はずれのはずれ。
恐ろしすぎて、夜だったら絶対に近づけない場所だ。(昼も歩いては絶対に行けない)
「こんな場所にあるんですか?」
ビックリして、運転手さんに聞く。
「昔はもっとひどかったんですよ。四駆でしか行けないようなすごい道だった。
それでも島じゅうからお客さんが来るんですよ。」と運転手さん。
「それ、すごいですね。本当に美味しいパンなんですね。」
結構ガタガタの石だらけの道が続いて、ふと、次の瞬間、急に止まっている車が見え、小さなお店が見えました。
本当に何も無いところにポツンと。

「トミーのパン」という張り紙がしていなければ、絶対にこれがパン屋だと誰も気づかないだろう外観。
非常に素っ気ない。(いや、シンプルというのか)
外からは中の様子が一切伺えない。
わたしとパートナーは一瞬、戸惑った。
「あの〜。目の前の張り紙のしてあるドアがお店の入り口ですか?」
「そうだよ。ここで待っているから。」と運転手さん。
車をおりて、ドアへと向かう。
恐る恐るドアを開いてみると、中には数人のお客さんがいて、本当にパン屋さんだった!(笑)
なんだか、ホッとしながら、店を見渡す。
クリスマス用のシュトーレンもありました。(残念ながらお店の中は写真撮影をしませんでした。ごめんなさい)
購入したのはあんフランスとカレーフランスとチーズフランスとうぐいす豆のパン。

どのパンも、一個一個がとても大きい!
トミーのパンで購入したあんフランスを飛行機の中でいただいたのですが、わたしの手のひら両方を合わせないと乗らないくらい大きい。

中央のゴマも”ちょん”ではなく、どっさり。
しかも、めちゃくちゃずっしりと重いあんパンなんです。

あんこぎっしり!
パン生地よりもあんこのほうが多くないかい?と思うくらいの量。
ちょっと”ゆるめのあんこ”が、手作りっぽくて、かなり美味しい。
これ一個、ひとりでは絶対に食べられない。
パートナーと分けても、お腹いっぱい。
あんこがフランスパンの生地に合う合う。
そして、我が家に到着してからいただいたカレーパン。

こちらもカレーぎっしり。
「カレーパンは今日中に食べてね」とお店の奥様。
あんこも自家製なら、カレーもやっぱり自家製なのだ。
この自家製カレーが結構辛くて!!
でも、スパイシーでなんだか病みつきになる味。
タクシーの運転手さんがイチオシするくらい人気なのもわかる気がする。
こちらも当然、ひとりでは食べきれないので、パートナーと半分こ。
石垣島ですごく人気があるパン屋さんは、やっぱりすごく美味しい!!
トミーのパンは、ご主人が京都出身で奥様は愛知県出身なのだそう。
ハード系のパンにこだわって作っているので、開店当時はフランスパンを食べたことにない地元の人たちに、「硬くて古いパンを売っている」と言われたこともあるのだそう。
でも、今では旅行者にも地元の人たちにも大人気のパン屋さん。
素朴で手作り感があふれていて、すごく美味しいのがいい。
今度は、今回買えなかった、ネットでの口コミ評価の高い「ミルクパン」を食べてみたいなぁ。
まだまだ野心は広がる。
また石垣島に来れる日があるといいな。