石垣島に行ったら、是非、寄りたいところがありました。
それは、石垣島の米原にあるヤエヤマヤシ群落の入り口にある「やし屋」というバームクーヘン屋さん。
そのバームクーヘンに出会ったのは、わたしが石垣島旅行に旅立つ9日前の10月11日。
友人から石垣島旅行のお土産に、その「黒糖バウムクーヘン」をいただいたのです。
まだその時はまさか、石垣島へ自分が行くなどとは夢にも思っていませんでした。
石垣島のお土産 感動!の美味しい「やし屋の黒糖バームクーヘン」を訪ねて
それを一口食べた時、パートナーもわたしも、一瞬、動きが止まって…、ビックリ眼でお互いの顔を見合わせてしまいました。
「これ、めちゃくちゃ美味しい!!今まで食べた、どのバームクーヘンよりも美味しいかも。マイルドでしっとり!」
「やっぱり?!オレも今同じこと思った!!口の中でとろけちゃうよね!」
これが、やし屋さんの「黒糖バウムクーヘン」との出会いでした。
これを送って来てくれた友人にお礼がてらメールをすると、「すべて手作りだから生産数が限られているし、売っている場所もここだけなの」と、工場生産でなく、こじんまりとした手作りのお店らしい。

わざわざ街から離れた場所まで行って、そこにしか売っていないものをいただくと、なんだかとても大切に思われているようで、ちょっと嬉しい。
しかも、この「やし屋」さん。さとうきびの畑の収穫もして、さとうきびを絞って、大きな釜で煮詰めて、純黒糖を作ってから、バームクーヘンを作る…というすべて自分たちの手作業で行っているのだそう。
きっと、このバームクーヘンには”マナ(愛情・エネルギー)”がたくさん込められているに違いない。
そのメールを交わした2時間くらい後、パートナーの石垣島出張が急遽決まり、ついでにわたしも、パートナーのお仕事の邪魔をしないように一足遅れて石垣島で合流することに。
シンクロニシティすぎてビックリ!!

「この黒糖バウムクーヘン、わたしも欲しいし、娘たちにも食べさせたいんだけど。
やし屋さんに行けるかなぁ?」
「オレ、車運転できないけど、タクシーなら35分くらいで着けるみたいよ。
もう一度このバームクーヘン食べたいから、タクシー飛ばして行っちゃう?」と、パートナー。
そして、朝6:10発の飛行機に乗って9:30に石垣島空港に到着。
予定ではパートナーはお仕事だったので、ひとりで宿泊するホテルに向かうはずが…。
「空港まで迎えに行くよ。社長(パートナーと一緒に出張していた)がレンタカーでやし屋さんまで乗せて行ってくれるって!」と、石垣島到着してすぐに念願の(というほどの期間ではないが)「やし屋」に行けることに!!(嬉)
車に乗せていただいて、空港から30分ほどで到着。
道の突き当たりが、天然記念物のヤエヤマヤシ群落らしい。

「あれ?ジュース屋さんが3軒。…バームクーヘン屋さんなんてどこにもない??」

振り返ってみると…。

あ!あった!!
お店に近づいて、ガラスの中をよ〜く覗いてみると…。

中で、今まさにバームクーヘンがカットされようとしています。
中に入ってグアバジュースをいただいていると、「試食、どうぞ」と”あの!”バームクーヘンが運ばれてきました。

友人にいただいた「黒糖バウムクーヘン」と「塩バウムクーヘン」。

一口食べて、「うわぁ!これだ!…やっぱり美味しい!!」と再び感動。
バームクーヘンを焼く機械とか、吊るしてかわかすバーとか、全部赤く塗られていて、すっごく可愛い。
しかも、ヤシの木のバッチまで付いているのを見ると、説明されなくても、道具に対しても愛情を持って接しているのがわかる。(写真には写っていないけれど)
「さとうきびジュース、飲んで行く?どうせ暇でしょう。」とオーナーの白玉アツ子さん。

そう言いながら、外の流しに置いてあったさとうきびを一本、機械にかけて、ジュースを搾ってくださいました。

「甘〜い!!」
天然のさとうきびの搾りたての汁を飲んだのって、生まれてはじめて!!
「搾り汁、透明じゃなくて、ちょっと緑っぽいと言うか黒っぽいんですね。」と言うと、「この汁をそこの鍋で煮詰めて、純黒糖蜜を作るの。」と白玉アツ子さん。

ここで黒糖の蜜が作られて、それを「やし屋のバウムクーヘン」に使っているのだそう。
「火加減が難しいから、常にこげつかないようにかき混ぜて作るのよ。」
白玉さんのお話から、ひとつひとつの工程に、細心の注意と愛情が込められているのがわかる。

「サーター屋」と看板があるのは「砂糖屋」という意味らしい。
看板のようにアルミホイルのお皿に移されたものは固形で、「黒糖」として売られており。

こちらも試食してみると、通常、わたしたちが購入する「黒糖」ではなく、どこか蜜っぽい、しっとりとした黒糖でした。
液体のままのものは、「純黒糖蜜」として売られていました。

娘にメールをすると、「お菓子作る時に入れたいから、液体のほうと出かける前にママが言っていた”奇跡の黒糖バウムクーヘン”を、お土産によろしく!」とのこと。

お店の前の道に出ると海が見えて、ついつい座ってのんびりしたくなる。
パートナーの会社の社長さんは毎日のお仕事で疲れていたのか、いつのまにか座りながら、眠ってしまっている。
「いいよいいよ。のんびりしていけば。」と、白玉さんの温かい言葉についつい甘えて、八重山そばもいただく。

「これも美味しい〜!!」
当然、このそばつゆも手作り。
雪氷に乗せる”白玉”も手作り。
本当に、お店のメニューに出してあるもの、並べられているものには、すべてマナが込められているのだ。

ここは、きっと何を食べても美味しい!!
だって、オーナーの白玉さん夫婦がすっごくピュアで素朴なかたがたで、「美味しいものを作る」という情熱がものすごいんだもん。
その愛情が、絶対に「黒糖」や「黒糖バウムクーヘン」にブレンドされているんだと思う。
「これ、またすぐに食べたくなるかもしれない…。」と言うと、今は電話をすれば日本中どこにでも宅配してくれる、とのこと。
バウムクーヘンの賞味期限は3週間。
「台風だと、ちょっと到着が遅くなるかもしれないから。」
わたしたちも”島時間”で待てば、美味しいバウムクーヘンがいつでも食べられるのだ。
石垣島へ旅行で行ったら、是非是非、感動の絶品「黒糖バウムクーヘン」を食べてみてください。
渡したら、絶対に喜ばれるお土産だと思うので、車で飛ばして行く価値、アリ。
やし屋さんのHPは現在はないので、住所と電話番号をこちらに書いておきます。
所在地: 〒907-0451 沖縄県石垣市桴海546
電話: 0120-848-261
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