今回のスリランカ、バーべリン・リーフアーユルヴェーダリゾートに滞在中での治療のハイライトは、やはりパンチャカルマと呼ばれるかなりディープなデトックス法のひとつ、ヴィナーチャカルマという下剤を飲む治療法を受けたこと。
パンチャカルマのひとつヴィナーチャカルマ(下剤療法)を受けました
パンチャカルマと呼ばれるものに、日本で最も馴染みの多いのが、額にオイルをたらすシロダーラがあります。
その他にも鼻からオイルを入れるナスヤ(これ、パートナーが体験しました)。
それからバスティという浣腸(これもパートナーが体験)。
目の周りに小麦粉で土手を作ってバターを流し込み、目をぱちくりさせるネートナタルパナ。(これは2人とも体験)
耳の穴にオイルを入れるネートラタルパナ。(これもパートナーが経験)
腰に小麦粉の土手を作り、オイルを入れるカティバスティ。(これもパートナーが経験)
他にもヒルに血を吸わせるものとか、嘔吐療法もあるようですが…、リゾートのゲストが、こちらをすることはあまりないようです。
パートナーはシロダーラとわたしの受けた下剤以外のパンチャカルマのほとんどをこの滞在中に受けた感じ。
ということで、わたしが受けたヴィーナーチャカルマ(下剤療法)の話に戻ります。
こういうデトックスの強いパンチャカルマは、ドクターの提案のもと、自由意志で受けるか受けないか?を決めることができます。
私の場合、皮膚にいろいろと症状が出やすいのも、無気力だったりするのも便秘が原因で、お腹の中に毒素が相当詰まっているから、それをキレイに洗い流しましょうということでした。
浣腸は主に大腸と肛門のあたりをキレイにしてくれて、下剤は小腸&大腸をキレイにしてくれるそうなので、上から飲んでキレイになるヴィーナーチャカルマ(下剤療法)を選びました。
でも、わたしの場合、なぜかスリランカへ行ってから測定する血圧が130と高く、「あまりに高血圧の人にはヴィーナーチャカルマはできない」とのことで、前日からドクターのところに何回か血圧を測りに行って、血圧の薬を飲み、準備をしました。
明日、下剤を無事に飲むことができるのかしら?下剤飲んで平気かしら?
「タロットカードで明日はどんな1日?」と朝、昼、夜、アドバイスカードをもらうことにしました。

※スリランカ旅行の時に使ったカードは「ハーモニアスタロット」です。
売り上げランキング: 213,778
ザッとカードを見るからに全然悪い感じではなさそう。
一番右のアドバイスカードは「審判」で、今までの努力が実りそうな気配。
次の日、朝7:30。朝食は抜いて、ヘルスセンターでヴィーナーチャカルマを受ける前にドクターのところへ行く。
血圧の薬は朝6時にキチンと飲んだのか?を確認され、血圧と脈を測り、舌を見せて、「よし!やりましょう!」と、予定通りヴィーナーチャカルマを受けることに決定。
「ベッドに横になって」と言われ、横になると、お腹を蒸しタオルで温め、お腹にオイルをたらし、ドクター自らがマッサージをしてくれました。
それもマントラを唱えながらのマッサージです。
その手は、今まで受けたどのセラピストさんよりも気持ち良く、人生で、わたしはこれほど素晴らしい手に出会ったことがなく、ほんの数分なのに感動で胸がいっぱい。
本当にこのドクターは素晴らしい心と癒しのパワーを持った女性なのだ!と信頼感が増しました。
マッサージのあとはカップ一杯の黒い下剤の液体を一気に味わわずに飲む。
その後、一口づつ、ゆっくりと白湯を飲み、1時間ホテル内を散歩してから部屋へ戻るように指示されました。

今日の海もすごく美しい!!
ですが、相変わらず朝早くからすでに仏像売りのおじさんが仏像をディスプレイして、門のところで手を振っているし。

下剤のおかげで、いつトイレに行きたくなるか?わからないので、お散歩と言っても、ホテルの敷地内をグルグルと歩くだけです。

しかもトリートメント直後なので、アーユルヴェーダを受けるときの布をまとったままです。
ふと、この時、タロットカードの朝のカード「ペンタクルの2」を思い出しました。

コインの無限大の形は「下剤を飲んで1時間、同じところをクルクルと散歩」という意味だったのかぁ(笑)。
お部屋に戻るといつでも横になれるように、蚊帳が外され、ベッドが美しく整えられていました。

さらに「今日は下剤の日だから、トイレットペーパーをいつもより多めに置いておくよ」と、ハウスキーパーさんがトイレットペーパーを3つも置いていってくれました。

このホテルの人たちは、いつもおしゃべりしたり椅子に座ったり、ゆるくてフレンドリーなのに、ポットの白湯をきちんといつも満タンにしておいてくれたり、特別な日はこんな風にトイレットペーパーまで多めに置いておいてくれる。
ホスピタリティが素晴らしくて、心が温かくなりました。
9:30に部屋に戻ってから11:00までは、1.5Lの白湯を少しづつ飲まなくてはいけません。
そして、その間の便の回数と何時にしたのか?と便の状態を紙に記録し、11:00にドクターが部屋に来た時にそれを報告します。
11:00。ドクターが部屋に訪れた時、便の回数を聞くと、「O.K!このハーブティーを30分かけて飲んで」と薬の瓶を渡されました。

「13:00にお粥をお部屋に運ばせるから、それまでに1Lの白湯を少しづつ飲んで。
お粥を食べた後はナチュラルウォーターに変えて飲んでちょうだい。
16時首から下のシャワーは浴びてO.Kよ。頭はダメ」と指示をして帰ってゆきました。
13:00にお粥を持ったハウスキーパーさんがお部屋を訪れました。
朝から何も食べていないので、まさに「お昼のカード。ペンタクルのナイト」のようにハウスキーパーさんが、わたしには輝いて見えました。

しかも、一輪の睡蓮の花を添えてお粥を手渡してくれるだなんて、なんという気の利きようなんでしょう!

まるでナイトから花を受け取るお姫様のよう!!
いただいた睡蓮の花を愛でながら、赤米のお粥をいただきます。
夜はお部屋から出て、ディナーへ。

テーブルに赤い紙が挟まっていて、今日、下剤療法を受けたことが書かれています。
夜のタロットカードは「節制」。

お昼のお粥に引き続き、サーブされたものしか食べられません。
サーブされたものは、お昼の時と同じ赤米のお粥と全粒粉の食パン3枚。ハーブティー。

次の日の朝もまったくこれと同じものをサーブされ、パンの枚数は2枚に減っていました。
そして、次の日のお昼に普通に炊いた赤米とベジタブルカレーをサーブされて、通常の食事に戻ります。

まだ少し、水のような便は続いていて、デトックスが続いているようです。
でも、お腹が空っぽに近くなり、食欲が出てきて、食事を美味しくペロリといただきました。