滞在中、楽しみなのは何と言ってもレストランでいただく食事&ティータイム。
このレストランの美味しい食事が、飲み薬の量が凄すぎて!不味すぎて、デットクスを挫折しそうなわたしたちを支えてくれた!と言っても過言ではないです。
ひとりひとりに合ったデトックスな食べ物をドクターが指導してくれるレストラン
アーユルヴェーダ的食事は、基本的に肉はNG、コーヒーとアルコールも無し、冷たいものもダメ。
そして調理して時間が数時間経過してしまったのもは、生命エネルギーが食べ物からいただけないので、これもNG。
人工のものでなく天然のものを食べること。
また、ドクターの診断によって自分のドーシャ(性質)を知り、それに合わせた食事を摂ることが良いとされます。
この食生活を妥協無く、ひとりひとりに合わせてサーブしてくれる、バーベリンリーフのレストラン。
レストランには、いつもドクターがいて、絶えずわたしたちのテーブルに目を光らせています。
ビュッフェで選ぶ時、サッといつのまにかやってきて、スプーンでお料理をすくっては、どんどんとお皿に料理を載せています。
「あなたには絶対、温野菜よ!カレーもベジタブルカレーにして。魚を食べて」と、気がつけば「ドクターズ セレクト ミール」が完成。
当然、食べたくても食べられないものもあるけれど、これもデトックスのため。
…というと、とても厳しくて不自由なように聞こえるけれど、レストランの中を飛び回るサリーを身につけ、スプーンでお皿にお料理を盛り付ける女性ドクターの姿はまるで魔法の杖を振り回している妖精。
なんとなく愛らしい。
これによって、自分の食べていいもの、控えたほうがいいものが、自然によくわかるようになってくる。
そして、何よりもバーべリン・リーフの料理はものすごく美味しいのだ。
なんといっても、「アーユルヴェーダ治療院のデトックスレシピ」という本がでているだけあって、デトックスレシピなはずなのに、美しくて美味しい!
リゾート感たっぷりで、高級レストランで食べているような気分になるから不思議。
エンターブレイン
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バーべリン・リーフでの食事はブレックファーストとランチはビュッフェスタイル。
ディナーは基本はコースになっていて、サーブされます。(たまにビュッフェの日もあります)
朝食のビュッフェには数種類のパン、カレー、フルーツなどが並びます。

どれもこだわり素材のパンです。
朝食にしかパンは出ませんでした。

基本どれもカレー味ですが、具材やらスパイスのバリエーションが多くて、それぞれに味が違って美味しいんです。

このたこ焼きのような丸いものは、ふわふわとして美味しかったです。

フルーツは「さすが南国!」という感じで種類豊富!
朝のビュッフェが一番フルーツが多いので、朝食にたっぷりフルーツを摂ります。
そして、ランチになるとパンは姿を消し、フルーツも少なくなり、代わりにサラダとスイーツが登場してきます。
サラダと言っても生野菜ではなく、下の写真のように茹でられていたり、何かと和えてあったり、調理されたものが多いです。

徹底的に身体を冷やさない工夫がされています。
食事のテーブルは毎回同じで、テーブルに番号が付いています。

挟んである白い紙には1日づつ、食事でどんなお茶とジュースとスープをサーブされるのか?が書いてあり、テーブルに着くと、それを見て、ウェイターさんがサーブしてくださいます。
シンハラ語の丸い文字で書かれているので、よくわかりませんが、わたしはパパイヤジュースとスペシャルグリンティーを。

パートナーは黄色い柑橘系のジュースとクミンティー。
野菜スープはふたりとも同じですが、こんな風にひとりづつにぴったりのものがサーブされます。

今日も、ドクターがわたしのために選んでくれたデトックスな食べ物たちをいただきます。
わたしは毎回、ダールカレーというレンズ豆のカレーとお魚と温野菜を乗っけられます。
そして、この甘い甘いスイーツたちは全然デトックス的ではないかもしれないけれど、唯一ランチの時間だけ、秋種類、登場してくるので、ついつい選んでしまうのです。

チョコレートムースとプディング。
デットクスで舌が敏感になったのか?これだけ食べると、甘すぎて、これ以上は欲しいとは思わなくなりました。
そしてディナー。
ディナーは毎回4皿で構成されています。
前菜。

その次はスープ。

メインディッシュ。

メインは”お肉に見立てたもの”が多く出され、お豆が擬似肉料理のようになっていたりします。
日本で言えば精進料理みたいな感じかな。
そして最後はデザート。

デザートはフルーツです。
もちろんこれも常温。
お皿の上に写っているスプーンは初日の夜は、「これはきっとアイスクリームのスプーンよ。絶対にこの後にアイスクリームが出るんだわ!」と思っていましたが…。
よ〜く考えてみれば、ジュースも常温、フルーツも常温、ランチ時にのみ出てくるスイーツも常温。
…普通のホテルじゃないんだから、アイスクリームなんて、出るワケがない…。
このスプーンは、アイスクリームのためじゃなく、食後の薬を飲むためのスプーンだったのです。
ディナーのデザートはいつもフルーツ。
…と思っていたら、1日だけ、メインディッシュが終わった時点で「デザートはどちらにする?」とウエイターさんが聞いてくれた日があったんです!!
「え〜、今日は何か選べるの?何と何?」(わくわく)
「アイスクリームと…」
「わたし、それがいい!!アイス!アイスにする!!」
ウエイターさんがまだ二つ目の選択肢も言わないうちに答えたので、笑われた。
パートナーはよく聞き取れなかったらしいけど、同じものをオーダー。
「自分の食べたいものに聞こえただけじゃないの?冷たい何か…」とパートナー。
「絶対、アイスクリームよ!わたしにはそう聞こえた!」とわたし。
「もうひとつは何だったんだろう?」
「さぁ。アイスしかわたしの耳には届いてなかった…」
と、ふたりで話していたら、デザートが登場。

「うわぁ!アイスクリームだ!!」
大人気ないけど、感動で、思わず声をあげてしまった!
「でも、これ、まさか常温じゃないよね」
恐る恐る一口、スプーンを運ぶと…。
「あ、冷たい!」とパートナー。
「アイスクリームのスプーンかと思ったら、本当にアイスクリームが食べられたね!」
何日ぶりだろ?
冷蔵庫で冷やされたものを食べるのは…。
なんだか奇跡でも起こったような気分で、アイスクリーム一皿でめちゃくちゃ幸せになった。
ゆっくりゆっくりと、甘くて冷たい味わいを堪能しました。
毎食、素晴らしい料理で、本当に10泊しても飽きることがまったくない。
デトックスできて、しかもクオリティが高くて、リッチな気分になれる食事でした。
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