年始に、「新しい仕事に集中したいから、一緒にこれから仕事をやる人の近くに引越しをしようと思う」とパートナーに言われ、いま、住んでいるマンションを離れることに決めました。
明るくって開放的で眺めが良くって、静かで、大好きなお部屋だけど…、賃貸に出すか?売るか?それともふたつの場所を行き来するか?
いろいろと悩んだけれど、結局はマンションを売却することにしました。
マンション売却を決めるまでの経緯
最初は、今のマンションが大好きで、「手放すなんて無理!」と、「平日はお引越し先、週末はマンション」というスタイルで過ごしたらどうだろう?と考えていました。
でも、往復四時間もかけて、ふたつの場所を行ったり来たりするのは、若い頃ならともかく、体力的に50代には、ちと辛い。
それも「全く通勤なし!」の自営業生活をしていた身としては、「電車に長時間乗って移動」は、まるで「苦行」のように感じる。
…そもそも、毎週四時間もの時間をかけるだけの価値がそこにあるのだろうか?
photo credit: Kulttuuritalo Hall of Culture via photopin (license)
家というのは「住む人」が居てこそ、お部屋も磨かれ、日々、住んでいる人とエネルギーをやり取りしてイキイキするのだ。
だったら、賃貸でお部屋を貸そうか?
これについては、多くの人が「賃貸のお部屋」と「購入したお部屋」だと、意識がまったく違うと言う。
数年経って戻ったら、壁紙が…、タバコのヤニが…、猫ちゃんの爪の跡が…ということになっても、仕方がない。
そして、「そろそろ戻りたいから、お部屋を空けてください。」なんていうことも、貸した以上は、簡単にはできない。
その他にも、賃料をキチンと収めてくれるか?とか…不安を考え出すと止まらない。
まるで最愛の彼女を残して、泣く泣く遠くに行く「遠距離恋愛」の心境だ。
引越し先にいても、彼女のことが心配でたまらない。
大切にしてもらっているか?傷ついて悲しそうな顔はしていないか?…いつも頭から離れない。
”金持ち父さん”のように、資産運用などと考えるのは、わたしたちにはどうやら向いていないらしい。
エネルギーは半分、いつも遠く離れた場所を思い、果たしてこんな状態で、仕事に全力投球できるのだろうか??
今回は、「パートナーが仕事に集中するための引越し」であるにも関わらず、マンションがあることによって、逆にエネルギーを分散、消耗させてしまうことになってしまう、と感じました。
まるで、マンションがわたしたちの親分になって、生活のすべてをコントロールしているかのよう。
マンションという「所有物」があるがために、住む範囲や仕事の範囲を決められて、ローンにお金の使い方の自由も奪われて、生き方も決められてしまうのって、なんだかおかしいのでは?
本来なら、わたしたちがマンションの主人であるはずなのに、知らないうちに、マンションがわたしたちの考えを支配し、制約していることに気がついて、愕然とした。
マンションを売却することに決めて契約をしました
1月11日11時。
「1」のぞろ目の「はじまり」を示す日時に、どうしてこうもタイミングよく、不動産屋さんとこうして向き合っているのだろう。
しかも、昨日の(10日)は新月で、「新しいはじまり」「新月の願い事」をするのにもっとも適した時間だ。
あとで調べたら、「判断がにぶる」と言われる「ボイドタイム」から完全に外れていて、願い事は叶う時間だ。
そして、なんと!年始にマンションについての相談をお願いした不動産屋さんは、「実はこちらの地域では賃貸は取り扱いがなくて、売買専門なんですよ。」と。
わたしたちと一度も面識が無いのにも関わらず、このマンションの過去の売買実績からデータを弾き出して、査定評価額まで計算されていて。
我が家に来ていただいたときには、「お部屋を全部見せていただいてもよろしいですか?」と。
もうすでに今後の展開が明らかになっていました。
これもシンクロかなぁ。
相談しようと不動産屋を選んだ時点で、すでにわたしたちのマンションは「売却」という選択のシナリオに向かっていたわけだ(苦笑)。
「売りに出されるかどうかは、もう少し考えられますか?」と不動産屋さんは、わたしたちを気遣って言ってくださったけれど、
「もう少し考えても同じです。いらっしゃる前から、本当はもう結論は出ていました。」と、その場で、売買を委託する契約書にサインをしました。
でも、実際に売却委託申し込み契約を交わしたら、涙が出てきた。
「わたしが今まで担当させていただいた、マンションを売却されるかたは、皆さん、お部屋に愛情を持っていらっしゃいました。
でも、急な転勤や、やむにやまれぬ理由で、大切にしてきたものだから、丁寧に扱ってくれる人に手渡したい思いで売却を選ばれているんですよ。」
不動産屋さんの言葉に、「そうですね。いい人に買っていただきたいです。」と答えるのが精一杯でした。
「疲れたね。お茶のみに、どこかへ出かけようか。」と、不動産屋さんを見送ったあと、ふたりとも、なんだか急に疲れてしまった。
タロットカードにメッセージをもらうと、赤いバラの花を手にした麗しい王子と、それに気づかず、気だるそうに座っている女性が描かれていました。

あなたは、自分のチャンスに全然気づいていないのね。
素晴らしいギフトを天が送っているのだから、それに気づいて!可能性を見出して!
目の前に感謝すべきことがいっぱいあるでしょ?
人生で起こってくる出来事という「奇跡」を、「普通」だなんてスルーさせないで。
心のどこかで、なぐさめて欲しかったのかもしれない。
でも、タロットは毅然と、「あなたは、まるでわかっていない!」と言い放った。
「マンションを売る」という経験をきっかけに、もう一度、自分の家について、モノを所有するということについて、生活について、自分自身について、見直してみようと思いました。
とにかく!
週末には、この部屋の写真を撮影するかもしれない(天気にもよるらしいけど)ことが決定。
それに向けて、今週は、少しでもキレイに写真に写してもらえるように、断捨離&大掃除をしようと思います。
■マンション断捨離のつづき
スマートサイジング 究極ミニマリストの姿にアイデアを思いついた!