飛騨高山旅行の3日目の、東京へ戻る日は、ちょうど、秋の高山祭の日でした。
…という事で、電車の時間を夕方に変更して、高山祭に行ってきました。
だって、高山祭は春と秋の年に2回開催されますが、秋の祭りは「日本三大曳山祭り」の一つになっているほど豪華なんですって!
そう聞くと、これを見ないで帰るわけにはいきませんよね。
高山祭の屋台は豪華絢爛!
何が豪華なのかというと、地元では「屋台」と呼ばれる、豪華絢爛な山車が「曳き回し」と言って、高山の町中を練り歩くからです。
それも、一台だけじゃなくて、十数台も!
高山祭りの屋台は、どれくらい豪華か?っていうと、これくらい!

キンキラキンの金色に光り輝く鳳凰、屋根は表面だけじゃなくて、側面も裏側も美しい。
垂れ下がった白いフワフワ&球に、細部まで行き渡った細かな細工。
屋台の上の方だけじゃなくって、支える台の方も龍の彫り物が施してあり、ものすごく手が込んでいます。

龍の瞳が、すごい!
今にも動き出しそうな迫力です。
この素晴らしい屋台は、各町内それぞれが町内の名誉と誇りをかけて、「ここぞ伝統の技の見せどころ」とばかりに、町内中の技術のすべてをつぎ込んでできたものなのでしょうね。
こんな豪華な屋台が十数台、桜山八幡宮の表参道に午前中に集合して、お祓いを受けて、午後からは出発して町中を練り歩くのですから、それはもう圧巻でしょう。

このきらびやかな屋台を撮影しようと、カメラやiPhoneやiPadを掲げている人たちばかりで(私もだけど)、なかなかこの道の先にある桜山八幡宮にたどり着けません。

屋台だけでなく、屋台を守っている人の、いで立ちも素敵!
…で、なんとか桜山八幡宮に到着です。
桜山八幡宮の鳥居の横には、狛犬ではなくて、神馬が。

境内に入ると、こちらでは屋台のからくり奉納を見る人でいっぱい。

「あれが噂のからくり屋台かぁ。」と思い、からくり奉納を見てみたかったけれど、まだ開始一時間前なのに、この座っている人たちの数。
みんな朝早くから待っているんですね。
もう遠くて豆粒にしか見えないので、「からくり」は早々に諦めて、参拝することに。

とはいえ、本殿もすごい人。

木造のすごく立派な本殿で、よく手入れされていて、清々しい。
無事に参拝を果たし、おみくじを引きました。

「大吉〜!!」
目上の人の思いがけない引き立てで、心のままに整い、家内仲良く暮らされます。
嬉しい神様のお言葉をいただいて、八幡宮を後にしました。

昨日まではなかったのに、祭りの提灯が町中に下がっていました。

天候にも恵まれて、とても暖かくって、高山祭り日和です。

いつもは屋台が収納されている場所なのですが、今日は先ほどの桜山八幡宮の表参道に集結しているので、「お留守」です。
こちらは特に「お店やさん」ではなく、一般の家なのですが。

お祭りで開け放してあり、とても風情があり、思わずパチリ。
高山祭りは「宵祭」が有名で、屋台すべてが提灯を飾り付けて、屋台に乗った楽人が笛や太鼓の祭りばやしを奏でる中、ゆっくりと進んでいくのが幻想的だそうで。
この「宵祭り」こそが、高山祭の醍醐味なのですが、…残念ながら、東京に帰る電車の時間が来てしまったので、涙を飲んでサヨナラです。
飛騨の山深い場所で、空気も水もいいし、食べ物も美味しいし、小洒落たお店がたくさんあって、和モダンな町、高山がすごく気に入りました。
また、ぜひ、来たいな。