セドナの最終日は、「フェニックススカイハーバー国際空港」近くのホテルに泊まりました。
セドナから空港までは、車で2時間と少しかかります。
朝の飛行機で日本に帰ることになっていたので、余裕を持って移動したくて、
帰国する前日の夕方に移動して、フェニックス空港から車で5分ほどの距離にある、「ベスト・ウエスタン・エアポート・イン」に宿泊しました。
このホテルは、セドナで宿泊したホテルと同じ系列のホテルです。
実は、セドナ旅行初日もお世話になり、この旅の間に2泊しました。
そして、旅行初日に、「一人旅」ならではの、もう意識が変わらざるを得ないくらい、強烈な洗礼を受けたホテルでもあります。
ベスト・ウエスタン・エアポート・インは心に残るホテル
こちらのホテルは空港に専用の電話があり(デルタ航空到着便の場合、1階のインフォーメーションカウンターの目の前にあります)、到着時に、空港から無料で電話をかけて、ホテルまでの送迎を頼むことができます。
なので、「とても安心」と、実際に電話を使うまでは思って、何の心配もしていなかったのですが…。
電話って、本当に英語ができないと意志の疎通が難しいんですよね…。(←このことに意外に気がつかなかったです)
実際に電話をするまでは、受話器を持ち上げて、自分の名前と、予約してある旨を伝えれば迎えに来てくれる!…くらいお気楽に考えていました。
でも、電話の向こうから発せられる英語が、すごく早口に感じたし、それを耳にした途端、急に緊張してしまって、パニックに陥ってしまい…。
まったく全然、微塵も言葉が聞き取れなかった。
しかも、自分の乗る飛行機がめちゃくちゃ遅れたせいで、夕方に到着するはずが、21時近く…。
外は暗いし、空港なのに、人は少ないし、インフォーメーションカウンターも誰もいない。
よく見ると、到着ターミナルもいくつかあり、しかも、到着ターミナルの中でも、出口が何箇所かあり、北なのか南なのか?そして何番の出口なのか?
ずっと、耳元に機関銃のように発せられる理解できない英語に圧倒されて、泣きそうになった。
そして、出口を出てみると、送迎車などの車の走るレーンは2列もあって…、途方に暮れた。

どうしよう…。
空港の建物に戻ってみると、さっきまで誰もいなかったインフォーメーションカウンターに女性が座っているのが見えました。
神様!
わたしはすがるような思いで、そこに行き、「ホテルのシャトルを電話で呼ぼうとしたのだけれど、英語が解らないこと、どうすればいいのか解らなくなってしまったこと」を、知っているありったけの英単語と身振り手振りで伝えました。
女性は丁寧に色々と「バスの乗り場はいくつかあるから、それを聞き取れば大丈夫」と、励ましてくれましたが、不安でいっぱいになってしまったわたしは、もう何も考えられなくなってしまっていました。
そして、カウンターの前に立ち尽くしたきりのわたしを見て、「これは特別なサービスですからね。」と、彼女が代わりにホテルに電話をしてくれたのです。
しかも、その後、わたしをバスの乗り場まで連れて行ってくれたんです。
この時、心細くて、不安だった張り詰めた気持ちが、一気に緩んで、泣き出してしまいました。
「もう、今夜はゆっくりと休みなさい。」と、温かい言葉に、感謝を伝える言葉が自分に無いことに、もどかしさ悔しさを感じて、「もう少し英語が解るようになりたい!」と痛感しました。
旅の初日に、そうやって、泣いてたどり着いた「ベスト・ウエスタン・エアポート・イン」でした。
そして、旅行の最終日も再びここに宿泊するので、また再び、「送迎の電話ができない」という事態を考えて、
なんとかわたしの知っているだけの英単語と、身振り手振りで理解してもらえるうちに…、と初日に宿泊したチェックアウトの際に、5日後の空港からのシャトルバスの予約をすることにしました。
ホテルの人は「そんなに前にシャトルを予約しなくても、当日、空港に着いたら電話すれば大丈夫よ。」と、にこやかに答えてくれたのですが、
わたしが、「まったく英語が話せなくて、電話は難しい」と伝えると、「予約人数ひとり」なのに、わざわざ、そのためだけにシャトルバスを走らせてくれることを快く引き受けて下さったのです。
そして、わたしが心配しないようにと、当日のシャトルバスとの待ち合わせ場所を、紙に書いて手渡してくれました。

嬉しかったのと、安心したのとで、これは、今回の旅の間じゅう、わたしにとって「お守り」のようなものになっていました。
そして、当日の夜、本当に時間ぴったりに、空港へシャトルバスで迎えにきていただけたんです!
しかも、乗客はわたしひとりだけでした。
もうそれだけで、安心して、そして嬉しくて感動しました。

さらに、チェックインをすると、驚くことに、前回の宿泊では無かった、「明日の空港行きのシャトルバスは何時予約にしますか?」という日本語でプリントされた紙を渡してくださいました。
どうやら日本語を話せるスタッフさんがいるようで、これも英語が話せないわたしへの特別な配慮でした。
そこに「AM.8:00」と書くだけで、朝のシャトルバスの予約ができたのは有り難かったです。
そして、こちらのホテルは、本来はお部屋までの案内はないのですが(初日は、説明を聞いて自分でお部屋に行ったので)、
わざわざ、わたしのために、ひとり案内の方を付けてくださり、お部屋のキーも開けて、「どうぞ」と言ってくださった時には、感動しました!
解らない英語によるストレスで旅の間じゅう、どこか緊張していたわたしは、ホテルの方々のおかげで、「もうここまできたら安心」という安堵の気持ちに包まれました。
思わず涙がこぼれ、「Thank You!」と、いくら言っても足りないくらい、感激しました。
セドナでもこのベストウエスタン系列のホテルに宿泊しましたが、どちらのホテルも、すごく温かかかった。
お部屋もとても広いです。

キングサイズのベッドには、キレイに枕が並べられ。

オットマン付きのソファーも安らぎました。

大きな書斎机もノートを書くとき、とても広くて使いやすかったです。
勿論、無料Wifi完備なので、パートナーにLINE電話もできて、旅の様子を話したりもできました。
旅行中はいつも夜8時頃になると眠くなって、寝てしまって、朝4時くらいに起きてしまう…の繰り返しでした。
次の日の朝、みんなが動き始めた頃、ロビーでコーヒーをいただき。

お部屋に戻って、オラクルカードをひいてみました。

「29.coming to Life 命を吹き返す 何か美しいものがあなたの人生の中で生まれます」
カードのイラストの中に、リトリート中何度も見た、黄色の黒い縁取りの蝶がいます。

この写真と同じ蝶です。
カードから、何か温かな春の兆しを感じました。
今日、フェニックスを去ってしまうけれど、何か新しい旅がここから始まる気がしました。

お部屋を出て、シャトルに乗ってフェニクススカイハーバー国際空港へ向かいます。

本当に素晴らしい滞在でした。
ありがとう!
◼︎セドナ旅行記のつづきはこちら
デルタ航空 カードを作ったことで実際に得た恩恵