キラウエア火山国立公園に入ると(入場料は車1台$10)、赤々と燃える火の粉が踊る写真のパンフレットがいただけます。
これを熱心に見ようとするわたしたちに、「あ〜、この写真はウソですから。」とガイドさん。
「え?ウソ?何が?」
キラウエア火山の噴火口へ!
驚くわたしたちに、「火口の噴煙は明るい時間は赤く見えませんから。この写真だと明るい時間でも赤い炎が見られるように感じますけど、それは観光用パンフレットなので、修正してありますから。」と。
じゃ、どんなふうに火口が見えるのかしら?(ワクワク)
ハワイ島一周パワースポット大巡礼の旅もいよいよクライマックス。
4大エレメント「火」のエネルギー、キラウエア火山へ向かうために、ガイドさんに連れられて「クレーターリムトレイル」を歩きます。

歩く足元を見ていると、たくさんの色とりどりの三日月のような葉っぱ!
この葉っぱの落とし主はこちら。

コアの木。
ハワイ語でコアは「勇気・戦士」の意味。
コアの木は、不思議な力が宿る「聖なる木」と呼ばれています。
古代ハワイでは、自分たちが進むべき方向に進んでくれて、守ってくれるということで、コアを用いてカヌーを作りました。
コアは小さな葉と大きな三日月型の葉の両方をつけます。
小さな葉は本葉ですが、やがて葉から伸びる茎の部分(葉柄)が変形して、三日月型の葉となります。これを偽葉と言い、本来の葉に代わって光合成を行います。
そういえば、ホテルのショップでは、コアの木で作られた小物入れや時計をたくさん目にしました。
ハワイ諸島にしか無い、貴重な木なのだそうです。
マナが宿る聖なる木が、火口に向かう「クレーターリムトレイル」に敷き詰められているだなんて、赤い絨毯じゃないけど、なんだかこの道が「特別な道」に思えてきます。
女神ペレに会うための「特別な道」を歩くのは、まるで「ようこそ」と、素晴らしい祝福と歓迎を受けているかのよう。
そしてついに開けた場所に!!

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
白い噴煙が上がっているのが女神ペレの住処である、キラウエア火山の噴火口。

うわぁ。もっと近づきたいけど…。
実はわたしたちが立っている場所はカルデラの淵!断崖絶壁の場所なんです!!!

写真右側に写っている山の続きが、わたしたちのすぐ足元!
ガイドさんが、記念の、例のヤラセたっぷりの写真を撮るために、「はーい。ご主人、肩に手を置いて。ちょい姿勢は横向き寝。顔だけは笑顔でこっち向いてー!」とポーズを取るのですが…。

足元の断崖絶壁っぶりが、わかります?!(あ、光の輪!)
もう怖くて怖くて。
笑顔をひきつらせながら、写真に収まりました。
あまりのスケールの大きさと、手すりも無いほどの開けたこの場所に、高所恐怖症のわたしはもう…、立っていられない(泣)。
ここは「フラが奉納される」という場所だそう。
通常、一般のツアーなどで火山の噴火口を見る場所とは違うので、あたりに誰もいない。
安全柵も案内板も見当たらない。
そのためか、より広大でダイナミックな感じがする。
「5分、お二人だけでどうぞ。」と、先の戻っていくガイドさん。
あまりに淵だと落ちてしまいそうなので、ズリズリと後ずさりして、冷静さを取り戻してから、写真を撮る。(ふぅ)

こんな壮大な景色を見たのは生まれてはじめて。
女神ペレがいる、というのがわかる気がする。
他のツアーの人たちがあまり来ない場所で、ふたりだけでハレマウマウ火口を臨めた時間は、静寂で、すごく気持ち良かった。
そして、ガイドさんの言うようにお昼の噴火口には、「赤い火口」はなかった。
もし、赤い火口を見たいときは、日没に行くといいらしい。
今度は赤い噴煙を見にハワイ島に来ようか。(←次の野望が生まれる)
女神ペレはずっと生き続けていて、キラウエア火山の活動は、今なお続いている。
地図に書き込んだピンクの線の道は、現在(2015年1月)は封鎖されていました。

以前、道だった場所が消え、また新たな道がきっとできて…。
女神ペレの「火」のエネルギーで、破壊と創造を繰り返えし、どんどん変化していく島がハワイ島なんだな。
その強力なエネルギーに触れて、なんだか元気になったみたい。
さ、車に戻って、いよいよハワイ島一周パワースポット大巡礼のラスト、黒砂海岸へ。
◼︎旅行記のつづきはこちら
プナルウ黒砂海岸でウミガメに出会う(ハワイ島大巡礼6)
◼︎夜の赤い火口を見てきました!!はこちら
ハワイ島 火山を体感できるボルケーノハウス